写真手前の白いシートで覆われているのが4号機の使用済み燃料プール。ガレキ等がプールに落下しないように、プール水面にはフロートが浮かべてあるとのこと。
4号機は使用済み核燃料取り出しのために、原子炉建屋に隣接して新たな構造物を建造しクレーンを設置することになっている。5階オペーレーションフロアのガレキ撤去も急がないと。やるべき課題は多い。
4号機を出たあとは原子力発電所構内をバスから視察。3号機、2号機、1号機、そして5号機、6号機。
発電所構内は桜の花が満開で、咲きこぼれる花の下を白い防護服の人たちが行き交う今までに見たことの無い光景。
汚染水貯蔵タンクは写真で見るよりデカい。構内の樹木は伐採が進み、作業スペースが確保されようとしていました。4号機は当然のことながら、私としては循環冷却システムの持続可能性も気になるところ。
免震重要棟に戻って放射線サーベイ。防護服を脱ぎ捨て、さらに別の防護服を着てJヴィレッジに戻ります。Jヴィレッジではホールボディカウンターで内部被曝のチェック。Jビレッジから車でいわき駅へ。いわき駅で秘書官と軽食。福島の銘菓「ままどおる」をお土産に。
藤沢の自宅に帰宅したのは22時半ころ。今年12歳になる息子が起きて待っててくれました。
「お父さん、福島の原発はいつになったらきれいになるの?」
「30年後だよ」(現在の中長期措置では)
「ふーん、僕が42歳のときか・・・」
言葉がない。
まずは使用済み核燃料の取り出しに全力をあげること。それも可能な限り早く。その次のステップ以降、中長期措置は不断の見直しが必要と思う。
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