「ギリシャは、カネはあればあっただけ使う。なくても使う」。
2010年、ギリシャの次の訪問地、ベルギーのブラッセルにて、オランダ選出の欧州議会議員と懇談した時に出たのがこの言葉。EU内の南北問題を痛感したものでした。
当時、「日本も財政健全化を急がないとギリシャみたいになるぞ」という人がいましたが、当のギリシャを見てみると、案外のんびりしていて、心配しているこちらの気も知らないでという感じ。「ギリシャみたいになった方がいいんじゃないか」といった同僚もいたほど。もちろんジョークですが。しかしながらギリシャで資本移動規制が行われ、銀行ATMの前の行列を見ると、そんなことも言ってられない。一方で、資本移動規制が行われたということは、ギリシャとEUは連携が取れているのかもしれません。
冒頭の発言「なくても使う」は借金ができてこそ。国が財政破綻すなわち借金ができなくとなるとどうなるのか。すなわち金融問題になる。システムの連鎖を防ぐべく、各国当局は努力していることだろう。
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