中塚一宏の「いっこうで行こう！」

震災発生から２ヶ月

神奈川県産、足柄茶から放射性セシウムが検出。放射能汚染は同心円ではない。風向き、降雨量で大きく左右される。一刻も早く福島第一原子力発電所を封じ込めないと。

総理がエネルギー計画を白紙に戻すと表明。既存の原子力発電所も、震災対策を行わねばならないだろうから定期点検ごとに稼動の是非が問われることになるだろうと思います。今回の震災は、電力不足などにより、日本人のライフスタイル自体を、改めて考える機会になりました。

震災から２ヶ月。お亡くなりになられた方々にお悔やみ申し上げるとともに、直接被害を受けられた方々、今も避難所生活を余儀なくされている方々、心よりお見舞いを申し上げたいと思います。

国会終盤

午前中からひたすら書き物、政策づくり。震災対策・原発対策に忙殺されて、気が付くとこの国会の会期も後一ヶ月半。国税・地方税法案も成立していないし、公債発行特例法案も成立していない。我が党の国会対策委員会はどう考えているのだろうか？

加えて、原発被害の賠償支払のための法律案、まだ政府案も決定していないけれど、これも法律として成立させなければなりません。

管内閣が発足してまもなく一年。昨年の参議院選挙に負けたのが最大の原因ですが、終盤国会は大荒れになるやもしれません。

 

県の役割

達増知事との懇談から。

わが国の災害対策は地方自治体を単位としていて、今回の東日本大震災のように、自治体自身が大きな被害を受けると、その後の対応に大きな支障をきたすことになります。

そこで、その被災した市町村の昨日を県が代行し、県の足らざるを国が補うことが重要。東北復興院を仙台におくべしという達増知事の意見は卓見だと思います。

想定外の事態に対応するのが危機管理。市町村を束ねる県の役割は、危機管理のときこそ思いと感じました。

達増知事と面会

岩手・盛岡へ行って達増知事にお目にかかってきました。達増知事は、私の衆議院議員一期先輩、新進党・自由党以来のお付き合いです。

テレビでは拝見していましたが、ぎっくり腰も直ったそうで本当に良かった。

発災以来のご努力と経緯、政府の対応について意見交換。復興計画についても。

とにかく中央政府での強い政治体制を望むとのこと。それは私も感じていて、その通りと思います。

 

 

菖蒲祭り

今日は朝から地元のあやめ祭り。その名も菖蒲沢という地区。あいにくの雨でしたが、恵みの雨ともいいます。

選挙後久々に、各党の県議・市議が集まりしばし懇談。我が党公認で当選した二人の新人も顔出しに来ていて、ようやく統一地方選挙が終わったという気がしました。

支持者の皆さんとも、原発のこと、景気のことを話す。やはり電力不足の影響は予想より大きい。「せっかくリーマンショックから立ち直りかけた時に、また景気が悪くなっちまうな」と経営者の方から。

連休明ければ国会も一ヶ月とちょっと。震災対策プラス景気対策をしっかりやらねばなりません。

 

原子力政策の検証を

そもそも、使用済み核燃料の最終処分さえ決まっていないのに、原子力発電を推進してきたことは、ひじょうに大きな問題。その意味では、原子力は過渡的なエネルギーでなければならなかったはずです。

低コストで安全と言われていた原子力発電。結局の所、今回の事故により、低コストでなければ安全でもないということが明らかになりました。

もちろん原子力災害の補償が最優先です。同時に、原子力政策の検証をしっかり行わねばなりません。

 

原発被害の賠償額

通常の原子力発電所でも廃炉にはかなりの年数がかかる。日本原子力発電の東海原発は、１９９８年の運転停止後、２００１年から解体を始め、２０１７年に終了の予定という。

福島第一原発の場合、事態はまだ進行中で、予断は全く許されない。廃炉に着手するのが、何年先になるのかさえまだ分からない。いつになったら原子炉内の燃料を取り出せるのか、使用済み核燃料を移送できるようになるのか、膨大な廃棄物をどのように処理するのか、課題は極めて多い。あのボロボロになった原発がきれいに無くなるのにいったい何年かかるのか。

そんな中、政府が検討している賠償額が、正式に与党に対して説明される前に、またしても新聞やテレビで先に報道されました。いったい政府は何を考えているのか。

賠償額にしても、積算の根拠など皆目分かりませんが、ちょっと楽観的に過ぎるのではないかと思います。

 

安全神話

「絶対ない」なんてことは絶対にない。確率論的にはどんな事象も起こりうる。

原子力発電所の安全対策もまたしかり。しかも工学分野におけることだけに、とても残念。かつてエンジニアリングを学んだものとして、「絶対」なんてことは口が裂けても言えないはずだ。

考えてみれば分かりそうなことなのに、あえてそれに目を背けてきた。

神学論争をするつもりはありませんが、「絶対」などというのは、情緒的な言葉。やはり日本の政治には、合理的なものの考え方が必要です。

憲法に非常事態に関する規定を

基本的人権の尊重、国民主権、平和主義の原則を堅持しつつ、補うべきは補うこと。

戦後の日本に果たした現行憲法の役割を否定するつもりは全くありませんが、先に述べたように、変えた方が良い所もたくさんある。一院制の実現もそうですが、以前から指摘してきたとおり、現行憲法には非常事態に関する規定がない。

法治国家というのは、法に基づかない支配を避けることが一番重要。なし崩しにならないようにあらかじめ法定しておく必要があるわけで、その意味でも憲法の見直しは避けられません。

 

小沢一郎のストイシズム

先日、小沢氏と昼前に懇談を始め、興いたって昼食まで一緒に話し込んだ方からのご意見。ちなみに小沢一郎氏は、昼食をとりません。とってもほんのちょっとだけ。

『世間では「小沢イコール田中角栄２代目」みたいに思っている輩が多いけれど、先日、小沢先生にお目にかかった際、小沢一郎と田中角栄は、まったく異なることが改めてわかりました。

田中角栄氏は、竹下氏(故人）に背かれたあと、毎晩のようにオールドパーを１瓶空けて、自らの体を痛めつけてしまったと聞きました。これに対し、小沢先生は、この逆境にありながら、あくまで冷静ですね。それどころか昼食を抜いてまで『健康管理』です。 これはフツーの人には、ちょっと真似ができませんよ。 スゴイと思いました。 しかし、逆にアンチ小沢の輩には、『怖い～』となるでしょうね』

世間には知られていない小沢一郎の素顔。厳しく自身を律する人です。