代表選挙もいよいよ終盤戦。衆議院選挙が12日間ですから14日間というのは、とても長く感じます。
政策論争になったかどうかは分からないけれど、小沢一郎氏の政策や理念については発信することができたのではないかと思う。政権交代後、小沢氏は幹事長に就任したものの、政策については政府に一元化してしまったため、政策から遠ざかっていた感は否めません。小沢氏は本来、政局のヒトではなく、政策のヒトです。
さてその上で政局の話を一つ。小沢氏と菅氏、どちらが総理になったら解散総選挙が早いか、ということについて私見を。小沢一郎氏は今から21年前の1989年に自民党幹事長に就任。海部内閣でのことでした。実はこの時もねじれ国会だったのです。宇野宗佑内閣が参議院選挙で惨敗、消費税・リクルート・女性問題の三点セットが敗因でした。宇野氏は総理を辞任して、できたのが海部内閣。
当時の野党第一党は社会党。参議院に消費税廃止法案を提出。法案は可決されて衆議院へ。この時、野党共闘を分断したのが当時の小沢幹事長。それどころか、ねじれ国会であったにもかかわらず、野党が反対していたPKO法案成立の道筋をつけました。PKO法案は、自公民路線で成立したのです。
つまり小沢一郎氏は21年前に元祖ねじれ国会を経験ズミ。
また、昨年末の本年度予算編成の際、民主党幹事長として総理官邸に党の要望を持っていきました。私の旧知の財務官僚は、「小沢幹事長が要望書を持ってきて下さったから、予算編成を年内に終了することができました。そうでなければ22年度予算はつくれなかったに違いない」。財務省出身のある議員は「来年度予算編成方針が一律10パーセントカットとなっているのは、最終的に政治が責任を負ってくれないと財務省が思っているから。だから旧来の方式でないと予算がつくれないと考えているんです」とも。
ぜひ小沢氏にその手腕を発揮して国会も乗り切っていただきたいものです。
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