中塚一宏の「いっこうで行こう！」

イギリスでは消費税引き下げへ

日本の政府・自民党は、１２月何もしないようですが、イギリスでは１２月から来年末まで付加価値税（消費税）を１７・５パーセントから１５パーセントに引き下げるとのこと。迅速です。
消費税引き下げは、バブル崩壊後の我が国においても議論がなされたことがありますが、官僚支配の我が国においては、自民党はもちろんのことマスコミに至るまで大反対でした。「前例のない景気悪化だから前例のないことをやる」というのはブラウン英首相の言葉ですが、迅速性といい思い切りの良さといい、「政治家が政治をやっている」という感じがします。

女性の意見

今日は早朝から女性多めの会を３回。民主党は女性に人気がない。それは私の選挙区情勢調査にも見られる傾向です。なぜなのかは分かりませんが、とにかく女性にお話をして、お話を伺う必要がある。
やはり女性は、生活の厳しさをうったえる声がたいへんに多い。子育て中の方、ご年配の方、自営業の方。それぞれに窮状がありますが、共通するのは「安心・安定」が今の世の中にない、ということです。
例の定額給付金にしても、消費税引き上げとセットならやめてほしい、消費税を上げないで欲しいという方が圧倒的だったのが印象に残りました。

「オレ様総理」

麻生総理の様々な発言を聞いていると、自分のことしか話をしていないことが分かる。
「なんでオレが払わなければいけないのか」「オレは当然もらわない」「自分で病院経営しているから言うわけじゃないが大変だ。社会的常識がかなり欠落している人（医者）が多い。とにかくものすごく価値観が違う」などなど。
つまり、相手の立場に立って物事を考えられない、イマジネーションが完全に不足しているということです。こんな総理大臣は初めて。日本の国も前途多難です。

総理、マンガばっかり読んでないで勉強してください。

そもそも社会保険はお互いの助け合い。病気になりやすい人もならない人も、保険料を支払うことで、皆のリスクを分散するのが狙いです。「おれは元気だから他人のリスクは負担しない」というのでは、保険制度は成り立ちません。その代わりに、いざ病院へ行ったら１０割負担しなければなりません。麻生総理、もう一回勉強しなおすように。

また病気のリスクは予防である程度減らせるけれども、不可抗力で病気になる場合もある。そういう人のことも考えないとダメ。麻生総理、さらに勉強しなおすように。

最後に一つ。毎晩飲みに行くカネがあるのに、保険料払うのがイヤだなんて言ってはいけません。麻生総理はおそらく国民健康保険だと思いますが、麻生総理のようなお金持ちの国民健康保険料は頭打ちがあって、年間５６万円が限度のはず。総理のようなお金持ちがもっと保険料を払ってくれれば、つまり国保保険料の頭打ちを取っ払えば、中堅・低所得者の医療費負担を軽くできます。勉強して考えてください。

『「政局よりも政策」よりも政権維持』

大手コンピューター関連メーカーが、１０００人規模で正社員の人員削減を進めているとのこと。人員削減の波はとうとう正規社員にまでおよびはじめています。自動車メーカではこの９月から非正規雇用の削減が１万人を越えるらしい。これからは関連産業にも波及することでしょう。

そんな中でも政府・自民党は、経済対策の補正予算を提出しない。税収見積もりの確定が１２月中旬になるとか、そんなことは内部の理屈であって、年末年始を不安な思いで過ごさなければならない人には関係ない。税収見積もり云々が遅れるならば、来年の一月に歳入面修正のための第３次補正予算を提出すればよい。

結局は政権維持が最優先で、何もしなければ総理大臣を続けられるし自民党が政権に居続けられるということ。困ったものです。

総理、中小企業の声を聞きなさい！！！

今日もひたすらあいさつ回り。とある建築会社に入ったところ、いきなりそこの社長から「お前ら政治家は中小企業のことをどうかんがえてるだぁ！！」とえらい剣幕。野党でしかも落選中の私に言われても・・・と思いましたが、その社長さんのお困りはしごくごもっとも。私もいつも最重要課題として考えていることです。

すなわち、「景気が悪くて利益なんかでない。税金は利益が出てないから払いたくても払えないけれど、社員の社会保険料の負担は赤字だろうが払わなければならない。社会保険料を払わないとハローワークに求人も出せない。従業員だって、生活がたいへんだから社会保険も自分で国民年金・国民健康保険にはいるから、会社負担分を現金で支払って欲しいというのが圧倒的に多い。なんでこれほどまでに実情にあっていない制度を作るんだ！」というもの。景気の厳しさ、社会保険料の負担の重さを如実に物語っています。

そんな厳しい経済状況なのに、麻生総理は第二次補正予算提出先送りを表明。一体何を考えているのでしょうか！！

三連休の選挙区

秋真っ盛りの三連休。あちこちのイベントに顔を出し、そしてタウンミーティングも３会場。多くの皆さんと意見交換をすることができました。当たり前というべきか、景気の悪化をうったえるこえが非常に多かった。

皆さん異口同音におっしゃるのは、「モヤモヤ感」というか「閉塞感」。民主党に対しても「もっとしっかりしろ」というお叱りというか激励を頂きました。

漢字の読み間違いが多い総理大臣に対して、「バーで飲んでばかりいないで勉強しろ。サラリーマンだって一生懸命勉強してるんだ」という方。「マンガばっかり読んでると総理大臣みたいになるぞ！」というジョークをおっしゃる方がいて、本当に傑作でした。

前代未聞の総理大臣

政党も政治家も、良い政治をするためにある。良い政治とは、国家国民のための政治。政党・政治家のための政治ではありません。
「野党が信用できない」なんて、そんなの国民とは関係ない。政治家の都合、国会の中での話でしかない。もっとましな言い訳は考えつかないものでしょうか。
「野党が信用できないから予算を提出しない」なんて言った総理大臣が未だかつていたでしょうか？早くお辞めになった方が良いと思います。日本と日本国民のために。

言ってはならない一言

外遊先で麻生総理は、この臨時国会への補正予算案提出しないことを表明。その理由がメチャクチャで、「小沢一郎民主党代表のことが信用できない」からなんだそうです。

私は思わず言ってはならない一言を言いそうになってしまいました。野党が信用できようができまいが、国家国民のために必要だと思ったら、予算案を提出するのが、政治家たるもの当然の姿勢。補正予算案を提出しない、提出できない理由を、他人のせいにしてはいけません。

安倍元総理も福田前総理も、退陣記者会見の際に、民主党への不平不満を泣き言のように言ってましたが、どうも麻生総理も同じような雰囲気になってきました。

「定石」

もう今の政治のだめさ加減については誰も否定する人がいないほどになりました。関心は解散時期とそれに関連して政局のみです。「政局よりも政策」と総理が言ったのに、皮肉なことです。

囲碁には「定石」がある。同じように政治にも「定石」があります。「定石」を知らなくても勝つことはできますが、知っていた方が戦略の幅が広がります。

ところがこの定石が通じないのが、昨今の政治。「こうならこう」「この場合にはこう」というのがなりたたない。だから先行き不透明なわけです。

特に「定石」が通じなくなってしまっているのは、ひとえに自民党内の混乱のせい。党内から　「トップの発言がすべてではない」とか「官房長官を説明に呼べ」とか声が出るようでは話になりません。

八方破れで仕掛けてくるのか、それともだらだらと碁盤に石を置いて終わりになるのか。「定石」をご存じないだけに、読むのは難しいな、そう感じています。