中塚一宏の「いっこうで行こう！」

政治と株価その３

株価が回復したとはいうものの、１万６千円を挟んで行ったり来たり。上値が重い展開になってしまっているわけですが、これには公的債務残高が関係をしているように思います。

国・地方の借金は、小泉内閣の５年間で、２８９兆円も増えてしまいました。構造改革が行われなかったことと、不良債権処理のために使った公的資金を借金によって調達したために、債務残高が積み上がったわけです。株価を上げるために投入した公的資金によって、今度は株価の上値が重い展開になってしまっている。

日銀のゼロ金利政策も終わり、大量の国債残高がある事を考えると、今後金利は上昇するに違いありません。債券の金利が上がれば、株価は下がるため、株価が上値が重くなってしまう。株価回復のためには、財政赤字を減らす事です。

政治と株価その２

株価が回復したとはいうものの、１万６千円を挟んで行ったり来たり。上値が重い展開になってしまっているわけですが、これには公的債務残高が関係をしているように思います。

国・地方の借金は、小泉内閣の５年間で、２８９兆円も増えてしまいました。構造改革が行われなかったことと、不良債権処理のために使った公的資金を借金によって調達したために、債務残高が積み上がったわけです。株価を上げるために投入した公的資金によって、今度は株価の上値が重い展開になってしまっている。

日銀のゼロ金利政策も終わり、大量の国債残高がある事を考えると、今後金利は上昇するに違いありません。債券の金利が上がれば、株価は下がるため、株価が上値が重くなってしまう。株価回復のためには、財政赤字を減らす事です。

政治と株価

バブル経済が崩壊してからこのかた、日本経済の低迷とともに株価も低迷を続けてきました。

いまから１０年ほど前、株価が低迷するのは政治の無策のせいであると言われていましたし、実際そうでったあったはずです。特に不良債権問題という足かせは、株価にはたいへん重く、先送りを続けていた自民党政権の評価が、株価を形成していたわけです。

そして金融機関への公的資金投入が本格的に行われだすと、株価も持ち直しました。その株価の持ち直しを、「改革の成果である」と評する向きもありますが、果たしてそうか。単に株価が上昇するための政策をとっているだけではないか、そう感じるのです。

新内閣その２

小泉内閣と比べて、安倍内閣では何が変わるのか？

外務大臣は変わらないのですから、外交にもあまり変化は期待できそうにありません。新しい財務大臣は、かつて平成１０年に「桜の花の咲く頃には、景気が良くなる」と繰り返していた元経済企画庁長官。そうならなかったことは皆さんご存知の通りです。

新味があるのは、官房長官くらいでしょうか。ただし所管の役所があるわけではないし、政策を調整する事はあっても、立案をするポストではありません。

特に、社会保障制度の再構築や財政健全化といった待った無しの課題に対応する布陣にはなっていないと感じます。

新内閣

安倍新内閣が発足しました。新閣僚の顔ぶれをみて、特に期待するところはありませんが、なんといっても露骨な論功行賞人事だなという感想を持ちました。

側近で固めたといえばそれまでですが、谷垣氏のグループから１人の閣僚もとらなかったのを見ると、過去に例を見ない報復人事です。

見方を変えれば、派閥人事の典型です。派閥の推薦は受けていないかもしれないけれども、自分自身の派閥で固めたわけですから、立派な派閥人事。閣僚、３役の中には、旧知の人もおりますが、内閣としての実力は未知数です。官僚任せの政治を打破できるかどうかがポイントですが、顔ぶれをみると、どうも無理そうな感じがします。

民主党大会

民主党の新代表選出のための臨時党大会が都内で開かれました。代表選挙に立候補届けがあったのは、小沢一郎代表のみ。無投票での再選を承認する会となりました。

私自身も４０００名強のサポーターをあつめましたが、ご支援を頂いた皆さんには心より厚く御礼申し上げます。

さて新代表就任挨拶では声がかれていましたので、きっとノドの調子が悪いのだろうと思っていましたら、党大会終了後、小沢新代表が検査入院との知らせが入りました。

私は３年前に、扁桃腺を手術して摘出しましたが、扁桃腺が腫れると熱も出ますし、私のように扁桃周囲膿瘍というのになると、激痛が走ります。小沢氏にその話をすると、「俺もノドの調子が悪いんだ」と言っていました。

夜には「大丈夫だ」というメッセージも小沢氏から届きました。ちょうど夏の疲れの出る時期です。皆さんもお大事に。

借り手保険

消費者金融は、借り手が死亡した時に備えて加入している「消費者信用団体生命保険」を解除する方針とのとこです。

消費者金融は、借り手が死んだ方が取り立てができるので、厳しい取り立てを行っているという批判が以前からありました。その批判に応える形で今回の措置となったわけですが、廃止をするなら、貸出し利率を引き下げるべきです。

団体生命保険の保険料は、消費者金融業者が支払っている。つまり、その保険料の支払コストは、利息に含まれているのです。

金利の問題が社会的問題になっていますが、こういった保険料の支払コストが利息に含まれているのですから。利息を引き下げるのは当然のこと。しっかりその利息の引き下げまでコストに含めて考えて欲しいものです。マスコミにも注目して欲しいと思います。

ムダ遣いは誰のせい？その２

「ムダ遣いがこれほど報じられているのに、責任をとった官僚はいないじゃないか、野党はなにをやっているんだ」よく頂く意見です。

日本の法律では、政策上の失敗があった場合、それが過失であれ故意であれ、官僚個人の責任を問う仕組みにはなっていません。

だからこそ、国会審議を通じて、ことの真相を明らかにすることが必要になるわけで、スッポンのようにしつこく食らいついてゆく必要があります。

同時に官僚個人の責任追求もさることながら、その上司たる政治家、大臣その他の責任も追及せねばなりません。議院内閣制は、与党の政治家が、行政の責任者となるからです。

野党は政権交代を視野に入れつつ、常に批判的な目で与党と行政を監視する必要があるのです。

ムダ遣いは誰のせい？

年金は下がり、保険料は上がる。税金は上がり公共サービスは切り捨てられる。

多くの皆さんが、その前にやるべきことがあると感じておられるはずです。

テレビ等では税金のムダ遣いを連日報道しています。岐阜県のウラ金問題、社会保険庁の不祥事、年金積立金のムダ遣い。国会では同僚議員が徹底的に追及しているわけですが、市民の目線からすると、その追求も尻切れとんぼに写っているようです。

マスコミ報道も一過性で、根本的にはどういったところに原因があるのか、そしてだれにその責任があるのか、追いかけ続けようとはしません。国会中継も全委員会をやっているわけではないので、詳細は国民には伝わりません。

泣き言を言うわけではありませんが、野党は少数派。多数決で与党に押し切られると、うやむやになりがちなのは事実です。国民の皆さんの不正追求に対するご理解が一番の追い風になります。

１．２５倍

定率減税は、今年半分、そして来年で全廃されることになっています。

定率減税は平成１１年から実施された減税。かれこれ１０年弱実施されたわけですから、廃止するということは、増税に他なりません。

「定率減税の廃止」というのは、何とも分かり難い。言葉の持つイメージからすると、負担が重くなるのか軽くなるのか、良く分からないところがあるわけです。

定率減税は、所得税額の２０パーセントを軽減するもの。限度額は２５万円です。２０パーセントの税額軽減が無くなるのだから、支払税額はおよそ１．２５倍になります。

所得増税１．２５倍。この機会に、政治を考え直すべきではないでしょうか？