日本銀行総裁も、小泉総理をはじめとする与党首脳も、「日本銀行の内規には触れていない」「法律には違反していない」として、辞任を否定しています。
それはそのとおりなのですが、だからといってこれで良しとする今の日本の風潮にこそ危機感を憶えます。
常々申し上げていることながら、「法」というのは「法律」だけではありません。道徳、倫理、慣習、判例などをみな含めて「法」を構成しているのです。法律に違反していないから問題ないとするのは、日本銀行総裁のような立場にいる人が主張しても良いはずも無く、おおいに責任を感じなければなりません。
法律に違反していないから構わないなら、市井の人間と一緒。いや市井の人間には今回のような利殖のチャンスはありません。問われるべきは「姿勢」であって、今一度虚心坦懐に自らを律することが必要であると強く主張したいと思います。
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