さてそうなると中央銀行の立場も微妙になります。金融緩和をしても民間金融機関が国債を買えなくなれば中央銀行が引き受けざるを得ない。国債の中央銀行引き受けが常態化することになる。これは全くの禁じ手で、先進国なら明確に法律などで禁止されている行為です。
金融機関の向こう側には常に預金者すなわち国民がいる。金融が混乱することで経済にも大ダメージがある。だから国債といえども規制の対象とするべきという議論。一方で景気をよくするために金融緩和を行うべしという議論。その板挟みに中央銀行は、なる。
この話は、実現するかどうかは別にして、国家や政策というものにとって、大きな問題を突きつけているように思います。
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