中塚一宏の「いっこうで行こう！」

人事異動

７月は官庁の人事異動の季節。私の金融庁の秘書官が交代。

交代した秘書官は、前任の副大臣から秘書官を務めていたそうで、丸２年間秘書官。移り変わりが早いというか生き馬の目を抜く金融の世界、やはり現場の雰囲気から遠ざかるのは良くないことなので、現場に戻って正解。これからも頑張ってほしい。

官庁の人事異動は常のこと。同じ人が同じ仕事をずっとすることなどあり得ないわけで、どんな場合でも、そのことを頭に入れて仕事をしなきゃ。期限・締め切りがあるから頑張れる面もあるわけだし。

 

欧州の利下げ

先週欧州中央銀行が主要政策金利を０・２５パーセント引き下げて、０・７５パーセントに。

その影響もあってか、日本の新発２年債の金利が、日銀の下限誘導目標である０・１パーセントを割り込んで、０・０７５パーセントに。

「経済のグローバル化」は耳慣れた言葉になりましたが、海外の中央銀行の金利引き下げの影響が本邦の下限誘導目標を押し下げることになるとは。リスクオフの傾向が続く。長期金利も低下傾向。要注目。

国会、審議再開。

衆議院で予算委員会。国会が動き出しました。

他方私は午前中都市再生機構の在り方検討調査会、午後からはテロ対策関連や国際市場動向などの金融庁案件を挟んで公務員制度改革や公共調達などを始めとする行革三昧。

社会保障・税一体改革関連法案の衆議院通過を受けて、党内からは行革を徹底すべしとの声が以前より増して澎湃と沸き起こっています。当然のことです。

仕掛かり中の数々の課題についても結論を出す時期に来ているもの多数。党からの応援は心強い限り。

 

駕籠に乗る人担ぐ人

本日は江島神社天王祭。江島神社内の八坂神社と、鎌倉腰越の小動神社の神輿が湘南の海を渡御するというとても珍しいお祭りです。毎年暑くてしょうがない日の場合が多いのですが、今日は朝方小雨ぱらつくなか、少し涼しめ。担ぐ人には良かったのではないでしょうか。

さて八坂神社の神輿を見ていて田中角栄氏がよく言っていたという言葉「箱根路は駕籠に乗る人担ぐ人そのまたわらじをつくる人」を思い出しました。いろいろな立場、持ち場で黙々と努力することの大切さ、今も昔も変わりません。

一方で変化の激しい時代。時代とともに「組織」のありようも変容しています。政治における組織は政党ということになりますが、政党に対する考え方も、政治家の世代によって異なりだしていると思う。政党というものが組織として再定義できるのか、それとも溶けて流れだしてしまうのか。いずれにしても政党という組織のマネジメントとガバナンスが大きな曲がりかどに来ていることは間違いない。

 

津波避難訓練

曇天の七夕。そして私の住んでいる地域の津波避難訓練。９時に津波警報のサイレンが鳴り、徒歩にて避難予定場所へ。だいたい早足で歩いて１０分くらいか。

実際歩いてみると、避難経路にあたる道路が狭小だったり、地震で塀が崩れて通行困難になるのではないかとか、問題点も浮かび上がる。被災地での経験も含めて、自治体にも意見具申してゆきたい。

 

 

席替え

日程が押せ押せで衆議院本会議場に駆け込む。衆議院本館に入る時に、登院ボタンを押そうとしたら、いつもの場所に自分の名前が無い。会派の構成が変わったので、登院ボタンの位置が変わっていたのでした。そして本会議場も席替え。仲間が減ったのだなあと実感。本会議の議題も常任委員長の選挙。実際は議長の指名で決まりますが、これも院の構成変更に伴うもの。

夕刻、週末福島出張を控えた総理に、被災地の二重ローン問題をレク。その後、支援団体の研修会で講演するため新幹線に乗って熱海へ。

テレビや新聞の伝えることだけが政治ではない。「何もできていない」などということは決して無く、着実に新しい試みはスタートしている。そして震災やヨーロッパの財政・金融問題への対応も。やはり直接お話しするのが一番。

後援会役員会

総理に金融庁所管の個別案件を説明するため、事前の打ち合わせからスタート。当然のことながら総理が関心を持つ案件は重要案件。私自身は昨年９月来取り組んできた課題でもある。金融庁所管業務は国際関係が過半。

そして行政改革関連。党の方でつくってもらった行政改革実行法案について、党行政改革調査会幹部と打ち合わせ会に、岡田副総理とともに出席。法案成立前でもその趣旨に沿ってできることから政府として実行することを確認。

夕刻は後援会の役員総会。自分自身の判断と今後の見通しについて説明。さらにはお願いも。後援会幹部の皆さんには私の判断を了としていただきました。ただし、行革や金融など、取り組んでいる課題の実績・成果をもっと説明するようにとのご意見も。心から感謝。

第４回行政改革に関する懇談会

行革懇談会も４回目。前回から個別の事案について議論をいただいていますが、今回は内閣官房・内閣府の業務と行政改革組織の在り方について。そして中期財政フレームと行政事業レビューについて。

行政改革組織については、内閣府にも内閣官房にも、そして総務省にもある。それぞれの機関の目的を明らかにすることによって役割分担ができるのではないかとか、定常的な行政改革は総務省、ターゲットを絞ったり、何年かに一度の大改革は内閣府でといった役割分担ができるのではないか、といったご意見を頂きました。

厳しいご意見を頂いたのは、中期財政フレーム。財政健全化目標の実現可能性について、かなり突っ込んだ意見交換。行政事業レビューも、もっと大きな事業を取り上げた方が良い、という意見をいただき、大ダマの選定についてもこの懇談会で議論してゆくこととなりました。

次回は国と地方、規制制度改革、行政のＩＴ化について議論します。

公文書管理

東日本大震災に関連する会議で議事録が未作成だった問題を受けて、再発防止を含めて公文書管理ガイドライン改正案を作成。

さらに意思決定に至る過程を検証できるようにするため、という公文書管理法の趣旨に沿って、今まで作成されていなかった閣議や閣僚懇談会の記録作成も検討することとなりました。

諸外国での対応はまちまちですが、作成した上で一定期間の後公開している国もあるとのこと。政治は歴史を刻んでいる。これから具体的な議論を本格化させますが、まぎれも無く大仕事だな、実感。

分水嶺

以前に書いたとおり、私としては民主党としてできること、やらねばならんことはまだまだあると思う。被災地への対応もまた然り。

離党するかしないかは、まさにその判断の分かれ目、分水嶺。でも個人的にはとても残念でさびしい思いがする日になりました。

別の道を行く仲間から叱咤激励されるつもりで、さらにさらに自らの職責、金融・行政改革・被災地復興などに取り組んで行きたい。またいつかどこかで一緒に仕事ができることを期待しながら。