今回の訪欧での一つのテーマが、財政再建と経済活性化の両立でした。
一般的に、財政健全化政策は、増税にせよ歳出削減にせよ景気抑制的。景気が悪化すればかえって税収が落ち込み、財政が悪化することにもなりかねません。
財政健全化なしに国(国債)の信頼を取り戻すことはできませんが、実際経済成長見通しが低ければ、やはり国(国債)の信頼は取り戻せません。実際、財政健全化に必死の努力をしているスペインでさえ今日は国債が格下げされました。また逆に景気が良くなれば財政健全化できる、などということは誰もが信じられなくなってしまっています。
各国の金融政策担当者は、口を揃えて「構造改革」を言います。代表的なものは不良債権処理と労働市場改革。でも即効性はありません。まるで今から10年前の日本と同じです。
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