中塚一宏の「いっこうで行こう！」

週明けは・・・

原子力損害賠償支援機構法が来週１４日に閣議決定の予定とか。私が野党の立場なら、会期末まで一週間程度しかない時に、法案を国会に提出するなど不見識だと批判するに違いない。

法案はもちろん成立させるために国会に提出するもの。ということは、原子力損害賠償支援機構法案の国会提出と同時に、今国会の延長問題が当然のことながら浮上する。

そして国会の延長問題は、総理の任期問題に直結。来週は両院議員総会も開かれるとのことで、いろいろな意味でヤマ場になりそうな予感。

代表選挙の争点

党内では税と社会保障の議論が喧しい。マスコミもそれを煽り、次の代表選挙の争点であるかのように報道しています。

でも私は違うと思う。

次の代表選挙の争点は、税と社会保障の問題もさることながら、福島第一原子力発電所対策です。

今も漏出を続ける放射性物質。多くの国民の皆さんも、福島第一原発が片付かない限り震災が継続中であるように感じておられることと思うし、実際にその通りです。

被災地域はもちろんのこと、それ以外の国民の皆さんや、世界の皆さんに安心を。これこそ代表選挙の争点です。

来年度予算編成は新しい総理の下で

国会のエレベーターの中で自民党の実力者と邂逅。

「やめてゆくはずの人たちが、やめた後のことをあれこれいうのはおかしいよな。僕らは民主党の体制が全く新しくなると思っている」とその方。

６月２日の菅—鳩山会談で、何が話合われたたのかは、私には分からない。でも現状は本当に残念。

税制改正の与野党協議も、重要事項は全て先送りして妥結。もうすぐ来年の予算編成・税制改正もスタートさせなければなりません。７月中旬には来年度予算編成の概算要求基準を決めなければならないし、そのための議論は６月下旬からスタートさせなければなりません。

来年度予算編成は、新しい総理の下で行うべきだと思う。

 

「２８の教訓」〜ＩＡＥＡへの政府報告書

政府が「原子力安全に関するＩＡＥＡ閣僚会議に対する日本国政府の報告書」を公表。

公表に先立って党原発ＰＴでヒヤリング。こういったものについては、事前に党に相談があって然るべき、という意見が相次ぐ。

その報告書の中に、現在までに得られたものとして、２８項目の教訓なるものがある。(1)地震・津波への対策の強化から始まり、(28)安全文化の徹底となっています。

技術的なことから、法律・制度面の問題、さらには文化面まで。

これらを事故の教訓として政府が決定した以上、これらの教訓をクリアしないことには、日本の原子力発電所は安全だ、と断言することはできないと思う。今後の日本のエネルギー政策にも大きな影響を与える報告書です。

「除染」

党原発ＰＴにて放射能に汚染された水の浄化と土壌の除染についてヒヤリング。

私自身は、除染もさることながら、放射性物質の漏出を止めることが先決だと思う。未だに汚染水や水蒸気によって、放射性物質は漏れ続けているのだから。

もちろん、だからといって除染をするべきではないということではありません。大切なことは、避難されている皆さんに、除染イコール帰還という誤解をあたえるようなことがあってはならないということ。

原子力災害、事態はまだ進行中。誤った印象を与えることなく、細心の注意を払いながら、放射性物質漏出をくい止めることに全力をあげるべきです。

「随所に主となる」

民主党神奈川県連合会の定期大会。参集した議員の話題は、当然政局。総理が何時辞めるのか、そして次は誰なのか。連合神奈川の会長とも懇談。

出席した代議員の皆さんは、地方議員もいれば、党員やサポーターの方のいますが、政局がらみの質問は殆どなし。

総理がコロコロ代わることは、私だってよくないと思う。でも代わってよくなればきっと国民の皆さんにもご納得いただけると思う。みな世の中をよくするために政治をやっているのだから。「随所に主となる」ことによって、よい政治を実現してゆきたい、そう決意を新たにしました。

ねじれ国会を解消しなければ

朝から挨拶回り。風邪薬が効いて、車中でウトウト。目的地に着くたびに秘書に起こしてもらう始末。

「この騒動が起こったころはどっちもどっちだと思っていたけれど、やっぱりあの人はヒドい」「不信任案が成立して辞職した方が、花道になったんじゃないか」などなど、いろいろなご意見をいただく。

菅総理、野党時代は、ほんとうに素晴らしい代表だと思っていました。歯車が狂いだしたのは、昨年の参議院選挙敗北・そしてねじれ国会です。

参議院選挙で丁々発止のやり取りをして打ち負かした与党の党首を、野党が許さないのは、残念ですが政治の世界では当たり前のこと。この辺りから総理自身も、政府与党もおかしくなりだしたと思う。選挙敗北の責任というのはとても重い。

ねじれ国会は当面解消しない。次の政権の枠組みについても考え始めないと。

 

「男子の一言」

「棒を飲ん」で一夜明け。朝から頭が痛い。カゼのひきはじめか。医務室へ行ってかぜ薬をもらう。

今日になって、辞める辞めないの話。現職の総理と前総理の間で、どんな約束があったのか、知る由もありませんが、私たちとしては、鳩山前総理のご尽力を多として、昨日の対応をしたのだから、最後まで鳩山前総理のご努力を見守りたいと思います。そして所期の、期待通りの結果が出ると期待しています。

いずれにしても、結論は早いに越したことはない。今の政治に欠けているのはスピード感。まず第一に、衆参ねじれ国会を解消すること、第二に、誤った政治主導をただして、行政をフル稼働させること。そのためにも。

「確認文書」

あの菅総理と鳩山前総理の確認文書なるものの中身は全くいただけない。

一番目に「民主党を壊さない」二番目に「自民党政権に逆戻りさせない」。

なんなんだ、これは。民主党だの自民党だのと。政治は国家国民のためにあるのであって、民主党や自民党のためにあるわけではない。こんなことだから国民不在・政局本位と言われてしまう。民主だ自民だに拘っているから政治が前に進まないのではないか？やむにやまれぬ私たちの想いとは全く相容れない。不見識極まりない。衆参ねじれ国会のもとにあって、どのように迅速に被災地対策・原発対策を行うかが大切なはず。

一方で義理やら人情やら入り乱れる政治の世界。せっかくの鳩山前総理のご尽力だからということで、撃ち方やめ。一番複雑な想いなのは小沢一郎だろうから、私も鳩山前総理のご尽力を引き続き見守ることにしました。

「民主党補完計画」

６月１日夜、都内の某ホテルに８１人の仲間が結集。

小沢一郎氏が挨拶、「民主党を本来の姿に戻す」と。

「出来損ないの群体である人類を完全な単体へと人工進化させる」（新世紀エヴァンゲリオン）。まさに民主党補完計画の発動。

しかし、８年前の平成１５年、民主党・自由党の合併の際にも私自身が同じことを言っていたような・・・。

民主党はなかなか進化しない。