慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス、武藤佳恭教授のご好意で、講義をして参りました。月曜日の朝イチにもかかわらず、300名ほどの学生さんがいてビックリ。
武藤先生のご専門はニューラルコンピューティング、インターネットセキュリティで、その道では大家ですが、他方でエンジニアの心をいつまでも持ち続け、温度差発電などにも熱心に取り組んでいらっしゃる。夢にあふれた方で、お話ししているとついつい時間を忘れてしまいます。本当に素敵な方です。
講演の中身は福島第一原発をめぐる一連の経緯と現状。そしてなぜこんなことになるのか、ということと、それに対する対策。対策とはいうものの、技術者や政治家の心構えというか、自分自身が感じていることを講演。
講演の最後に私の父親代わりの延暦寺千日回峰行大阿闍梨の言葉を紹介。「修行をすれば50点の人間が51点になるかもしれん。でもそうしなければ50点のままや」。
ひたむきな努力と、努力に対する謙虚さと。科学技術立国とはいうものの、政治家や技術者に今必要なものを今考え直す時に来ていると思います。
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