中塚一宏の「いっこうで行こう！」

「生活が苦しい」と答える世帯が５７・２％

今日発表の厚生労働省「２０年国民生活基礎調査」によると、年間平均所得は５５６万２０００円で、平成１８年より１０万６０００円減少。ピークだった平成６年からは１０８万円減少し、１０年と比べても約１００万円落ち込んでいます。

こんなんで景気良くなるわけありません。ここ数年ほどの間、働く人を犠牲にして企業収益は改善してきましたが、輸出がダメになった今、内需拡大といってもこれではムリです。

経済政策の主役を企業から個人・家計に交代させる必要がある。個人消費がＧＤＰの６割なのですから。

「国民の生活が第一」は、新しい経済政策の指針、景気対策の柱です。

戦後最悪は誰のせい？

本日、本年１～３月期の国内総生産（ＧＤＰ）速報値が発表。散々たる結果に。

外需はダメ、内需もダメ。ＧＤＰ押し下げの寄与度は、内需の方が上回る結果となりました。海外発のサブプライムローン不況なのに、いまや内需要因の方が大きくなっている。

これらはすべて今日まで政府・自民公明両党が行ってきた経済政策の結果。すなわち失敗だったということです。過度の輸出依存経済を作り出し、内需特に個人・家計をないがしろにしてきた小泉・竹中インチキ構造改革路線の結果です。

さらに「政局よりも政策」としながら平成２０年度２次補正予算案を今年の年明けまで先送りした麻生延命最優先内閣のせいです。

なんでもかんでもサブプライムローン問題のせいにしてはいけません。

１１４日

衆議院の任期満了まで１１４日になりました。

選挙の時期ですが、公明党からの要望で東京都議会議員選挙をはずす、とまことしやかに言われていますが、要注意です。

次の衆議院総選挙、よほどの事がない限り、自公で衆議院の議席の三分の二は維持できないでしょう。ということは、自公連立の意味はありません。参議院では自民と公明を足しても過半数に達していないからです。

総選挙後、公明党の存在価値がなくなることが分っているのに、総選挙の日程で、総理がそこまで公明党に義理立てするかどうか？補正予算案と関連法案が成立すれば、総理はまさにフリーハンドを得ることになる。引き締めていかねばなりません。

傀儡だの、何だのと・・・・・

各種世論調査によると民主党に対する支持率が軒並み回復。実は昨晩すでに親しい記者さんから数字を聞いていたのですが、各社同じ傾向なのではっきり言ってビックリしました。いかに現政権に対する不満がたまっているかということでしょう。

さて、言うに事欠いて、「鳩山執行部は小沢の傀儡」だの自民党が言ってますが、「官僚傀儡の自民党」にだけは言われたくない。「世論調査では岡田氏のほうがリードしてたのに」だの言ってますがよその党のことをいう前に、人気だけで選んだ麻生総理の体たらくを、自民党は反省したほうが良いのでは？

新体制発足

今日もミニ集会。「ミニ」とは言えないくらい多くの方に来場いただいた会場もございます。ありがとうございます。

人事も迅速に決まり、挙党体制が確立されたのはよろこばしいことです。明日いくつかの新聞が世論調査を掲載するようですが、結果を楽しみにしています。

政党も政治家も良い政治をするためにある。政党のための政治ではありません。ここまで迅速に挙党体制が確立されたことに、新代表・新幹事長に敬意を表します。やりがいがでてきました。

いよいよ総選挙！

民主党新代表に鳩山由紀夫氏。ミニ集会開催中に秘書が入れてくれたメモで知りました（代表選挙のテレビ中継を見ないで私のミニ集会に出席していただいた皆さん、本当にありがとうございました！）。鳩山さん、おめでとうございます。

とはいうものの、あまりおめでたいことはないかもしれません。日本を変える大事業は、本当に前途多難です。与党はもちろんのこと、霞ヶ関、マスコミ、すなわち今の体制をすべて敵に回して闘うことになるからです。

頼りはたった一つ。この国を良くしたいとお考えになっている、主権者たる国民の皆さん方です。とにかく後は４ヶ月以内に必ず行われる衆議院の総選挙で勝利すること。必死にがんばります。

この国に足りないもの

警察庁の発表によると、日本国内で昨年１年間に自殺した人は３万２２４９人。交通事故で亡くなった方は５０００人強ですから、いかに自殺が多いかが良く分かります。中でも３０代が４８５０人と過去最多となっているのが気になるところです。

私の子供頃と比べても、日本ははるかに豊かになりました。ペットボトルのお茶を買って飲むなど想像もできなかった。それもガソリンより高いのです。カネで買えるものは何でもある国に、無いもの・足りないもの。それは「希望」です。

人は頑張れば何とかなると思うから、努力をする。頑張ってもなんともならないと感じれば、そこには絶望しか生まれません。まじめに努力する人が報われる国づくりを政権交代の目標にします。

代表選挙２

しかしこの国のマスコミは民主主義・政党政治が良く分かっていない。なんで民主党代表選挙の争点が小沢路線の継承か否かになるのか。みな同じ党の仲間なわけです。政策だって、過去の参議院選挙や衆議院選挙と継続性をもってやっているのだから、そんなに大きく変わるわけもない。政策のどの部分を強く打ち出すかと言った程度の差しかないはず。ましてやまもなく衆議院の総選挙を控えているのですから、コペルニクス的転換はかえって支持者を裏切ることになる。

どなたがおなりになっても民主党の仲間。内輪もめを期待しているマスコミの餌食になるようなことだけは避けねばなりません。

代表選挙

さていよいよ代表選挙。マスコミは選挙期間が短いだの、親小沢・反小沢の闘いだの言ってますが、そんなことは本質の問題ではない。

野党第一党の代表を選ぶ選挙ですから、良い政治を引っ張ってゆくリーダーを選ぶ選挙。そもそも同じ政党の人間同士で選挙をするわけですから、政策的にはそんなに違いがあるわけではありません。ようするに政策で納得させる部分も必要ですが、それより大切なのはリーダーシップ。そして民主党をまとめる力です。

もちろんどなたがなっても挙党一致体制をより強固にしていただけるものと確信しています。

小沢代表と「国譲り」

大国主命（おおくにぬしのみこと）は豊葦原中国（とよあしはらなかつくに）の国づくりを完成させ、天照大神（あまてらすおおみかみ）の孫である瓊瓊杵尊（ににぎのみこと）に譲ったという。天孫降臨・国譲りです。

今回の小沢代表の辞任劇を見ていてこんなことを感じました。一昨年の参議院選挙で大勝。民主党をまとめて引っ張ってきたのは小沢代表の功績です。そして政権交代目前、実際には参議院で与野党逆転しているのですから、その意味ではすでに野党ではなくなっているのです。

ここで新しい代表に民主党を引き継ぐ。小沢代表は見事にその役割を果たしたのだと思います。政権交代という大事業を前にしての再生の儀式。新しい歴史の一ページを加えるべく、闘わねばなりません。