なぜ審議会を廃止するべきなのかというと、日本の政治の政策決定プロセスを透明化するためです。
立法府つまり法律をつくるのは国会の仕事ですが、実際のところ法案をつくるといっても形式的に賛成多数で成立させているだけの話であって、法案そのものは官僚が作成しているし、だから答弁書も官僚の作文をそのまま大臣が朗読しているのです。
官僚が法案を作成する際に、与党の政治家(場合によっては野党の政治家も)の意向をふまえ、業界団体や他の省庁との調整も終えてから法案が国会に提出される。つまり利害調整はすべて終わっているのです。国会審議が形骸化しているのはまさにこの点に問題がある。
国会審議を活性化するためには、こういったウラの政策決定プロセスを表に出す必要がある。だから審議会は廃止して、有識者や業界団体の意見は国会で聞くべきなのです。
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