小選挙区時代のリーダー像９

民主・自由両党が合併して本格的なマニフェスト選挙が行われるようになった。ある意味当然の帰結であろうと思う。それは同時に小選挙区制度が定着してきたことを意味する。

議員個々人の政策はもちろん大切だが、その議員個々人の政策の集大成ともいえる政党の政策が一番注目を浴び、選挙の際の重要な判断材料となる。今も昔も政党政治であることには変わりが無いが、その政党政治がより鮮明な形で行われるようになった。

中選挙区時代には、所属政党の政策を批判しながら選挙戦を戦うことも可能であったが、小選挙区時代には、その選挙手法は理解を得ることは難しい。小泉氏のように、自らの政策に賛同しない候補者には公認を出さずに選挙戦を行うことが、よりそれを加速させる。加えて、政党の政策は党首のカラーそのものであり、政策の信頼性を担保する重要な要素が党首そのものになった。各政党のマニフェストの表紙が党首になっているのもまさにそのためである。