一人一つのはずの基礎年金番号。複数持っている人が約2万人いるという報道がなされました。衆議院議員当時、「基礎年金番号は一人に一つ」と聞かされてきましたし。この基礎年金番号が他のことにも使えるのではないかと、まじめに議論したこともあったのですが、まあ呆れるしかありません。
常識を疑わなければならないというのは非常に辛いことです。歴代社会保険庁長官と職員の責任、厚生大臣の責任をしっかり追求しなければならないことはいうまでもありませんし、今問われているのは政府に対する信頼ということ。その自覚を、政治家全員特に行政に対して現実に責任をおっている与党の政治家はキチンと認識しなければなりません。
もらえるべきはずの年金をもらえないまま死んでしまった人もいるかもしれないし、こうしている間にも、亡くなろうとしている人もいるかもしれない。死んでしまった方の未払いの年金の支給はいったいどうなるのか。誰が申請するのか、ひょっとしたら申請自体行われないのではないか。
与党は行政の長としての責任を果たし、野党はそれをしっかり監視してゆくことこそが、「消えた年金」問題に臨む政治姿勢でなければなりません。
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