小泉前総理の元秘書官によれば、小泉氏の再登板は100パーセントない、沈黙を守っているのが安倍支援だとのこと。喋りだすと支援ではなくなってしまうというのは、悪口でも言いたいのかと勘ぐりたくなりますが、例えば再登板ではなくても、小泉氏を閣僚に起用するぐらいのサプライズ人事でもあれば、支持率も回復するかもしれません。
統一自治体選挙は4年に一度、参議院選挙は3年に一度。12年ごとに二つの選挙が一緒に行われる年が、亥年の今年です。そして亥年の選挙は自民党は勝てないというジンクスがあります。
6年前の参議院選挙は小泉総理就任直後で、自民党は追い風に乗って増やした選挙。対して民主党をはじめとする野党は減らしに減らした選挙です。その改選が今年で、伸びきった自民党と、縮みきった民主党の勝負になるわけで、自民党が勝つのはかなり困難な選挙です。
要は負け方の問題。3年前と同じように自民党が議席を減らせば、参議院で与野党逆転して、予算と条約以外は成立しなくなります。衆議院の議席が減っても、参議院で負けたくないとなれば、衆参同日選挙もありうるという人もいます。与野党逆転してしまえば、安倍内閣は総辞職しなければならないでしょうから、そういう状況に追い込まれれば、衆参同時選挙になるというのです。
自民党は勝たないけれど、与野党逆転にまで至らない場合、その時でも安倍総理の責任を問う声が自民党の中から出る可能性もあります。参議院選挙後の責任論を封じ込めるためには、自民党内のボス政治家とウラ取引をしなければならない訳で、安倍総理の求心力は、いろいろな意味で高まりそうにありません。
選挙に勝つための安倍総理だったはずが、こう支持率が下がってくると、自民党内も平穏無事ではすまないということ。もちろん政局に持ち込むためには、民主党として選挙に勝つための努力が必要なのは言うまでもありません。
コメント