今日は東京で現職・落選者でつくっている会の忘年会。その中で話題となったのが、郵政造反組の復党問題です。
かなりの政治キャリアを誇る落選議員からは「これだけ復党問題がクローズアップされるのは、自民党執行部の失敗。さっさと決めてしまえばこんなに話題にならずにすんだ」というものでした。
私はそう思いません。やはり小選挙区二大政党政治の下で、国民の意識が変わってきているのだと思います。自分が自民党に投票したのは、こんなことのためではない、そう思った人が自民党支持から離れてきている訳で、これこそが小選挙区制度下における合理的な投票行動です。
かつて中選挙区選挙のときなら、自分の一票で物事が決まるとは、誰も思っていませんでした。だから選挙の際に離党した「おらが先生」が選挙後復党しても、めでたしめでたし。つまり政治・選挙に論理性・合理性は無く、義理人情だけだったのですが、小選挙区制度は、投票する有権者にも覚悟を強いることになります。自分の投票に責任を持つ必要が出てくるからです。
小選挙区制度導入の根本理念は、有権者にきちんとした判断をしてもらうことでした。言い方を変えれば、有権者に責任のある投票をしてもらう制度であるということ。安倍自民党の支持率が下がるのは宜なるかなと思います。
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