この5年間の政治は、「国民本位」ではなくて、「政局本位」の政治でした。「私怨」政治といってもよいかもしれません。
小泉総理のこだわり、「郵政」「道路」「靖国」はすべて、「政局本位」であり「私怨」が原点です。
「郵政」「道路」は、旧田中派の牙城。そして小泉氏の所属する森派の前身は、福田派。昭和40年代の半ばごろから昭和60年代に至るまで、田中角栄氏と福田赳夫氏の権力闘争は、「角福戦争」と呼ばれました。福田氏の秘書として落選時代を送った小泉氏は、角福戦争を見つめながら、「何時の日にか」と考えていたに違いありません。
「自民党をぶっ壊す」と叫んだ「自民党」とは、「旧田中派」のことに他なりません。小泉氏ほど「脱派閥」を言いながら、派閥次元でしかものを考えない政治家はいません。結果、森派は最大派閥となり、森派からは、森氏、小泉氏、そして次の安倍氏と連続して総理を出すことになりました。
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