民主政治の原則が多数決であり、多数派が与党を形成して行政の責任を負うしくみなのですから、実際の政治の結果に対して責任を負うのは与党に他なりません。
今の政治の良い部分も悪い部分も第一義的に与党に責任があるわけで、「野党の意見も聞いてみる」などと与党が言うことがありますが、本来野党は少数派なので、別に配慮される対象でもないし、与党が自信があるなら自らの信じるところをもって政策を実行するべきなのです。
自分に都合いいときだけ「野党」を持ち出す与党は、まさに無責任。みなで話し合うというのは、聞こえは良いこれども、談合になりがち。やはり責任の所在を明らかにするためにも、誰の責任において何をなすのか、そこが明確にならねばなりません。
今の政治に結果として責任を負うのが与党。それに取って代わろうとする存在こそが野党。「AでなければB」が政党政治・議院内閣制であって、政権交代の意味はまさにここにあるのです。
コメント