東京証券取引所では、株価が大幅に下げています。
原因は、まず第一にアメリカ経済の先行き不安。企業収益の増加もそもそもはアメリカをはじめとする海外経済の好調に支えられたものであったために、アメリカ経済に先行き不安が言われだすと、とたんに日本経済の先行きにも黄色信号がともります。昨年の予算委員会で私が指摘したとおりです。
加えて中東情勢、北東アジア情勢。特に中東情勢は世界各国の経済に大きな影響を与えずにはおきません。ヨルダンのアブドラ国王が「過去の中東戦争前夜のようだ」と述べたとのことですが、彼の地はたいへん緊迫の度合いが増しているようです。
この紛争が一層深刻になり、原油価格に影響を与える場合には、さらに世界経済に悪影響を及ぼすでしょう。そういった意味で、供給過剰になっている通貨を吸収するために、ゼロ金利政策を実施したことは意味のあることです。ただ金利上昇に伴うリスクについても注意を払う必要があるでしょう。
株価は6ヶ月先の経済を予見すると言います。年末に向けて日本経済をしっかりとウォッチしてゆかねばなりません。
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