ミサイルクライシス４

経済制裁から武力行使となった場合、そして武力行使の結果として現在の金正日政権が倒れた場合、北朝鮮をどのような国にするのか、これについても周辺諸国としては重大な関心のあるところ。中国・ロシアといった国々は、まさにこの部分に最大の関心があるはずです。

韓国と併合して朝鮮半島をひとつの国とするのか、今の北朝鮮の枠組みのままで政治体制だけを変えるのか、いろいろと考えられるオプションはありますが、イラクを見てもわかるとおり、政権を倒すことをできても新しい政権を作ることは容易ではありません。多数の難民が発生することも予想され、中国やロシアも他人事ではありません。

いずれにしても経済制裁ということになれば、不測の事態が十分に予想されるわけで、極東の問題であり中国やロシアなによりも韓国との連携を緊密にする必要があります。わが国の果たすべき役割を考え抜いた上で、政策決議案に取り組んでいかねばなりません。これこそが真の外交です。