大分県別府市に温泉発電を見てきました。前回静岡県伊豆熱川で見せてもらったものは実証実験中とのことでしたが、今回は商用運転中です。
写真の青い躯体が温泉発電機本体(神戸製鋼所製)、奥のコンクリートの塔のようなものが貯湯槽つまり温泉水を貯めるためのもの。そして手前の配管が熱交換器。熱交換器によって温泉水から熱をもらって発電機に温水を供給しています。
いわゆるバイナリ発電機というもので、100度程度の温泉水で発電可能。定格出力は70キロワットですが、機械や発電所自体が電気を消費するので、発電端出力では55キロワット程度とのこと。でも全体として、とてもよいパフォーマンスに仕上がっているとのことでした。
バイナリ発電機には冷却水が必要ですが、これが重要ポイント。どうしても温泉の温度ばかりに注目がいきがちですが、冷却水の温度や取水条件は大きく出力を左右します。
それにしても、設備自体が他の再生可能エネルギーに比べてとてもコンパクト。小学校の教室一つ分くらいの面積でしょうか。出力はあまり稼げませんが、でも24時間発電するので効率もよい。
ご案内いただいた事業者の地熱ワールド工業株式会社の皆さん、栗原工業株式会社、神鋼商事株式会社の皆さんに感謝。また今回も一般社団法人自然エネルギー利用推進協議会の皆さんに視察をアレンジいただきました。この場を借りてお礼申し上げます。
コメント