17年前、消費税率が3%から5%に引き上げられた時、日経平均株価は4月中旬から6月下旬まで順調に推移していましたが、6月の鉱工業生産の落ち込みが、その後の株価崩落の引き金になりました。
この時も、「マスコミは増税による景気失速懸念は和らいだ」としていましたが、同年7月30日発表の6月の鉱工業生産は前月比マイナス3.1%となり、在庫も増加。8月中旬以降は、タイ・バーツなどアジア通貨危機が猛威を振るい、11月の山一証券の破たんなど金融パニックにつながっていきました。
今回はやはり個人消費の落ち込みが激しい。所得の伸びが物価の伸びに追いついていないことが原因。また円安にもかかわらず輸出が伸びないことも。
4−6期のQEの落ち込みはある程度織込み済みではあるものの、今後は家計と企業の設備投資をどれだけ喚起できるかがポイント。巨額な公的債務に対処しながら、ですが。
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