このところの円安・株高の背景には、金融緩和への期待があることは勿論です。ただそれだけではない。
年末から年初にかけて、日本の貿易赤字・経常収支の悪化、アメリカの「財政の崖」問題回避、ヨーロッパの財政金融問題の小康と、円を売ってドルやユーロを買い戻す環境が整ってきた。かつて「不美人競争」と言われたように、「よりまし」的に円が買われて円高に。それがもとに戻ろうとしている要因も見逃せない。
金融緩和を否定するつもりはありませんが、円安・株高は、日本・アメリカ・ヨーロッパの経済財政事情に負う所が大きい。別の意味での「三本の矢」です。経常収支の過度の縮小は別にして、もう一つの「三本の矢」が折れないことを。
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