自分たちが約束した課題をかなぐり捨てても、やらなければならない課題が政権交代後に発生しました。
まずは震災復興。私たちは3年前、国家公務員の人件費二割カットを約束しました。いま、一割達成できましたが、その削減した人件費分は震災復興のために使わせてもらってます。こども手当ても然り。私たちが約束した額は実現できませんでしたが、それでも以前より拡充した新児童手当となり、その差額は震災復興に使わせていただいています。消費税にしても同様です。巨額な財政赤字という負の遺産が、ヨーロッパの財政問題でクローズアップされる中、どうしても財政健全化の道筋を示す必要がありました。
そしてそれらを実現するためにさえ、ねじれ国会下で野党の協力を得るため、言いたいこともいえず。私自身、地元の国政報告会で「最近歯切れが悪くなったね」と言われたものでした。
さらに誰が政権を担ってもやらなければならない一票の格差是正や、公債発行特例法案でさえ、党利党略により成立しない。各党が衆議院議員の定数削減を主張しているにもかかわらず、政局優先で実現しない。
こんな「決められない政治」に終止符を打つために、解散。解散後の総理の両院総会での挨拶や記者会見、思いのたけをぶちまけているようで、私は聞いていてとても清々しかった。
総理は解散の際、万歳をしなかった。報道によれば「480人のクビを切るのがつらかった」のだそう。いろいろな想いが去来したことでしょう。
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