中塚一宏の「いっこうで行こう！」

原子力安全庁の設置を議論・承認

昨今、菅総理は人使いの天才ではないか、と思うようになった。「退陣」という人参を鼻面にぶら下げられて、皆それを目指してひたむきに法案成立に向けて努力している。私もその一人ですが。

そして法案は次々と成立してゆく。もちろん野党にえり好みをされた上のことではありますが。

さて細野担当大臣と原子力安全庁創設に向けて詳細に打ち合わせ。原発ＰＴで党内議論を集約。いろいろな意見が出ましたが、環境省の外局に原子力安全庁を設置する方針を承認。

しかし組織は、ヒト。今回の原子力災害が拡大してしまった要因は、責任ある立場の行政官にサイエンス・エンジニアリングの分かるヒトがいなかったことが大きいと思う。日本に共通の問題ですが、理科系の人間を大切にしないことの影響が出ていると思う。新組織はそうであってはいけません。

 

今日は一日総理と一緒

午前中は衆議院決算行政監視委員会、私は理事をつとめています。平成２０年度予算の決算で総理出席のもと、最後の質疑。総理は質疑の中で「二つの法案が成立した時には、これまで申し上げてきた私の言葉をきちんと実行に移したい」と明言。

午後からは衆議院財務金融委員会。公債発行特例法案の最後の質疑。ここでも「成立したときには、速やかに次の段階に移る準備を始めないとならない」「党内でいえば代表選ということになるし、新しい代表が決まれば、私自身が首相として身を処すことが必要になる。そういう段階に入っていく」と述べ、退陣を明言。

公債発行特例法も、再生可能エネルギー固定価格買取法案も、衆議院で修正合意すれば参議院での審議は短時間で終わるでしょうから、これから政局は加速度がつくに違いありません。

 

「三度諌めて聴かざれば去るべし」

中国の礼記に「君に過ち有れば則諌め、三度諌めて聴かざれば去るべし」とある。

つまり、国を思うて君主に過ちがあった時には、三度は命をかけて諌言をせよ、三度諌言をしても聞き入れられない場合は、辞職するべしということ。

日蓮上人は、「三度諌め申し上げられずんば、山林に交わる」という「礼記典礼」の故事に習い、鎌倉幕府に三度諌言をしたが、受け入れられず身延山に籠ったという。

特例公債法案成立のメドがたち、再生可能エネルギー法案もまもなく。民主党執行部や閣僚はその上でどうされるおつもりか。決断はもうすぐです。

復興財源、消費税・・・・

今日の国会は予算委員会のみで動かず。明日以降の日程もまだ決まらない。無為に時間だけが過ぎてゆく。

明日の一新会の勉強会で講師をつとめるに当たって、前もって小沢一郎氏と懇談。復興財源や消費税について意見交換。明日の講演で方向性を間違わないようにしないと。

繰り返しになりますが、東日本大震災からの復興が最優先であることは論を待ちません。当然のことです。マニフェストが実現可能であることを示た上で、後の実行は政治判断。優先順位をつければ、ますます復興は充実するはずです。

そして復興財源。まずは政府保有資金の有効活用をはかること。政府には、日本国民が営々と築き上げてきた財産がたくさん眠っています。

 

藤沢市に被災地特産品のアンテナショップがオープン

本日、私の地元、藤沢市に「岩手・宮城・福島観光物産プラザ」がオープン。オープニングセレモニーにお招き頂きご挨拶して参りました。

開店には私も微力を尽くしました。初日から盛況、入店に整理券を配ることに。

住所は神奈川県藤沢市藤沢 38 番地です。売り上げはすべて被災地の生産者に支払われるとのこと。小ぶりなお店ですが、ぜいひご贔屓に。

開店に至るすべての関係者のご尽力に心より敬意を表します。

原子力安全庁

原子力政策の企画立案と規制・監督を切り離すべく、細野担当大臣が試案を発表。

第一案は環境省の外局とする案。なぜ原子力の規制が必要かと言うと、放射性物質が大気や水に暴露するのを防ぐため。そういった意味で規制庁としての環境省とは親和性があると思う。一方で危機対応の面をどのようにするのか。

第二案は内閣府に置く案。ただし内閣府と言うと、政治主導っぽく見えるものの、その実は寄せ集めで、しっかりとした組織に育ちにくい。なによりも「担当大臣」では政治の責任も曖昧になってしまう。ということで、内閣府に設置する場合は、大臣庁すなわち原子力安全庁長官は国務大臣に。

いずれにせよ、平時の規制・監督と危機対応と。そして平時の規制・監督と福島第一原発対応と。ちょっとテンコ盛り感は否めません。

『理屈は通すもの』？

同僚議員がふらりと部屋を訪れ、政局について懇談。今の民主党は、「三人寄れば」どころか「二人寄れば」すぐ政局の話になる。

その同僚議員は、６月２日の内閣不信任案には賛成ではなかったけれど、今は総理退陣をせまる急先鋒。その同僚議員が面白いことを言っていました。

「今の民主党執行部は、『理屈は通る』ものだと思っているようですが、政治の世界では『理屈は通す』ものではないでしょうか？」。

確かに正論が易々と通るなら政治はもっと楽だろうし、相手がいうことを聞いてくれないからと話し合いもしないのでは、これまら政治ではない。

理屈すなわち政策を実現する努力こそ大切という意味ではまったく同感。しかしそれが政局本意になってしまうのは悲しいことですが。

 

０９マニフェストと復興財源

「顔から火が出る」第二弾。小沢一郎氏との打ち合わせのため、氏の国会の外にある事務所へ。到着すると秘書さんの怪訝な顔。場所を間違えてしまった。急いで議員会館の小沢事務所へ。やれやれ。

打ち合わせ内容は、０９マニフェストと実現と震災復興との関係。公債発行特例法の成立のため、国会対策上の要請から次々と変更されてゆく０９マニフェスト。ねじれ国会の宿命。公債発行特例法案は大切な法案だし、復興が最優先であることは当然ですが、「財源の見通しが甘かった」とか、まるで０９マニフェストが始めから実行不可能で、国民の皆さんに対してウソをついたかの党幹部発言は承服できません。

マニフェストが実現可能であることを示した上で、後は政治判断の問題。認識を一人でも多くの仲間と共有するべく、準備しています。

党原発ＰＴ第一次報告書

私が事務局長を務める民主党原発事故影響対策プロジェクトチームの第一次報告書を公表しました。

以下、全文です。 原発PT第一次報告書をダウンロード

総会を開くこと３０回。連日事務局次長以上で開く事務局会議を開催し、役員も開催してきました。政府におかれては是非ともこの提言を重く受け止め、実行に移していただきたいものです。

これは第一次報告書。すぐさま次の提言に取りかかります。

「顔から火が出る」

身体が３つくらい欲しい忙しさ。原発ＰＴと公約実現・復興の財源確保勉強会、加えていくつかの議員立法や政局がらみの動きなど。

ねじれ国会なので、与党の思惑通り進まないのは当然のことですが、内閣提出の法案にせよ、議員立法にせよ、本当にホネが折れる。ノートパソコンとwi-fiををフル活用し、会議の合間に次の会議の資料をつくる。

一新会勉強会で講師をつとめた後、次の会議のことをボーッと考えながら自分の事務所に戻ったつもりが、なんと議員会館を間違えて第一議員会館の１２０６号室に入ってしまった。私の事務所は第二議員会館。

新しい議員会館のつくりは第一と第二とほとんど一緒ではありますが、顔から火が出るほど恥ずかしいというのは、まさにこのこと。やれやれ。