以前、「選挙というのは出馬することが難しい」と書きました。
選挙は出馬している人の中から選ばざるを得ません。それに物足りなければ、自分で出馬するよりないのですが、だからといって誰でも出られるわけではありません。出たいと思っても出られない人のほうが圧倒的に多いわけで、出馬できない人の中にも、ほんとうに素晴らしい方がたくさんいらっしゃり、だからこそ選挙は出馬することのほうが圧倒的に難しいと思うわけです。
それはどんな選挙だって同じことで、民主党代表選挙についても、です。「数の論理」を悪いことのように言う人もいますが、政治家は選挙によって、すなわち「数の論理」によって選ばれているのですから、「数の論理」を否定することは、自身の存在を否定することになります。
学生時代、比叡山延暦寺に居候しておりましたが、父親代わりの千日回峰行大阿闍梨から言われた言葉、「手を上げたときに何人が集まるかがその人の値打ちだ」。代表選挙で「ぞうきんがけ」をしながらその言葉を思い出しました。
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