思えば6月2日、不信任案に賛成しようと考えたのは、福島第一原発への対応があった。今の政府の対応では、後世大きな批判を受けることになるだろう、だから人心一新をしなければならない、と。
3月末、メルトダウンしているのではないかと指摘して以来、最悪の事態を想定して対策を行うべきであると主張をしてきました。原子炉の実情が分からない、目視できない以上、最悪の事態を想定して対策を行うべきだと思ったからです。それが現在、避難の問題に、そしてセシウムに汚染された飼料を食べたウシの問題に顕著に現れてきてしまっている。
にもかかわらず、「原発事故の収束の方向が見えた」などと、なぜ言えるのか。ステップ1が達成できたと言うけれど、穴のあいた原子炉に水をかけて冷やしているだけで、漏水対策などはまだまだと言わざるを得ない。そして避難されている方々の今後の身の振り方についても示すことができていない。
事実を明らかにすることは、時として勇気がいる。しかし不確かな事実を前提に、帳尻だけあわせることは許されないと思う。
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