私が座長を務める「経済外交、資源エネルギー・食料安全保障分科会」の講師に、政策研究大学院大学副学長の白石隆先生をお招きし「東アジアの政治経済と国際関係」と題して講演いただきました。
お隣の中国は、「韜光養晦(とうこうようかい)」政策、「光の当たらないところで力を蓄える」ことを専一にしてきたが、それが変わりだしたのが、リーマンショック。中国の産業の高度化と、アメリカの力が相対的に落ちるとみて、今までとは違う外交姿勢に変化したとのご見解。
加えてEUとは違って、安全保障体制と経済の間に齟齬があるのもアジアの特徴。アジアでは依然として社会主義国は崩壊していません。
私は、1990年代始めに終結した米ソ冷戦後の国際秩序を構築できていないことが最大の問題だと思う。冷戦終結後アメリカが唯一の超大国として一極体制になるかと思いきや、イラクで失敗、アフガンで泥沼化、リーマンショックで経済も衰退。中東情勢の緊迫もあり、今世界は大きな曲がり角にある。
新しい国際秩序の構築こそ日本の生命線。国内の政治体制を一刻も早く整えなければなりません。
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