中塚一宏の「いっこうで行こう！」

可否同数

本日年度末。早朝から税制改正ＰＴ、そして計画停電について考える会と出席して衆議院本会議。こども手当のつなぎ法案を可決した後、参議院本会議を待つ。参議院で否決されたら再度衆議院本会議を開く予定とのこと。

午後からは税制改正ＰＴ第二ラウンドに出席した後、当選１回生の皆さんの来訪を受け、福島第一原発問題についてお話。深刻な事態だということを、皆で共有しようということで一致。来週また一回生の皆さんのお集りでお話しさせていただくこととなりました。

そして参議院本会議では、こども手当つなぎ法案の採決が行われ、なんと可否同数。西岡議長が可決と宣言して成立。びっくりしました。

二回目の衆議院本会議は流会。明日から始まる県議選候補者の事務所に立ち寄って帰宅することとします。

いわき市よりの声

いよいよ始まる県議会議員選挙。今日は候補者の事務所開きに出席。

その後、福島県いわき市で工場を営む藤沢市内の経営者の方から「国に言いたいことがある」との連絡を受け、面談。いわき市の現状についてお話をうかがう。この経営者は、福島県出身。震災発生後単身いわき市に乗り込み、早速工場の稼働を再開したとのこと。その行動力に脱帽。農産物の出荷制限はもっときめ細かくするべきではないというご意見。場合によっては産地で制限するのではなく、消費地で検査することも考えた方が良いとのこと。また原発問題についてもご意見を頂きました。対策本部に伝えます。

夕刻からは、政府に対して原発についての考え方を伝える。そして税制改革ＰＴで復興支援税制について、等の考え方のとりまとめ。

明日は年度末最終日。本会議日程も入ってます。

来年度予算成立

来年度予算案が成立。税制等のつなぎ法案も。予算が成立したことで、年度がかわれば予備費が使える。震災対策に充当。

仲間の集まりで原発問題について私見を述べる。公開されているデータをざっと見ただけでも、福島第一原発が深刻な状況であることがよく分かる。あまりに悲観的なシナリオを話すと、「危機を煽る」と仲間内でも言われますが、私はそうではないと思う。

最悪の事態に備えるのが危機管理。現状をすべて情報公開して、楽観シナリオから悲観シナリオまで３通りくらい示して、おのおののケースについて、解決策を提示する。そのことによって初めて信頼を得られるはずです。

数々の疑問

当然のことながら福島第一原発は廃炉。というか、廃炉にまでもっていくだけでも莫大な労力と時間と技術を要する可能性が非常に高い。

国のエネルギー政策をどのようにするかということや、これからの原子力政策をどうするかということは別にしても、地震・津波被害にあって、海水を浴び、さらに放射性物質が散乱しているあの発電所がまた稼働するなどとは、ほとんど考えられないことです。

政府高官や関係者はなぜ廃炉を明言しないのか、明言できない理由があるのか、分からない。

プルトニウムにしても、原子炉由来と言われているけれど、プルトニウムは使用済み核燃料の中に豊富に含まれている。なぜその可能性に言及しないのか。記者会見でも、記者連中はなぜそのことを聞かないのか？

３月１６日のブログ「原発問題の本質」にも書きましたが、いわゆる原子力の専門家だけではこの問題は解決しない。政治的な思惑を乗り越えて、衆知を集めるべきです。

複数の解決策提示を

福島第一原発事故、とにかく冷やすことが大切なわけで、そのこと自体は正しいと思う。しかし、最終的に炉心の燃料棒や使用済み核燃料をいったいどうやって取り出すのか、果たして取り出すことは可能なのか、可能だとすれば何時になればそれができるのか。

冷やし続けることも容易ではないし、溢れ出る放射性物質を含む水の回収もしなければなりません。

建屋が爆発して天井が崩れている状態から、燃料を回収するのは容易なことではないように思えます。

当面の対応を行いながら、最終的にどのように終息させるのか。同時並行で考える必要がある。そして最後の姿の可能性、すなわち解決策を複数示すことが、安心にもつながるはずです。及ばずながら私も考えてます。政府も衆知を集めるべきです。

情報公開

不信が高まった時に行うべきことは、徹底した情報公開。

そしてもう一つ、危機管理の要諦は、最悪の事態を想定しておくこと。しかしそれが危機を煽ることになってはいけません。

だからこそ、情報公開が必要となる。専門家の同席による記者会見も行うべきです。

天下は一人の天下に非ず

「公平な計画停電を求める会」が発足。多くの皆さんからご意見をいただいている所でもあり、参加して参りました。地域ごとの計画停電よりも、総量規制を行うべきという意見が多数。夏場にかけてシミュレーションが欠かせません。

国会は上がり法案の採決ラッシュ。と同時に関連法案も。税制改正法案や公債発行特例法案については、いまだ成立のメド立たず。来年度当初予算が成立しても、特に公債発行特例法案が成立しないことには、復興関連の補正予算案にも支障をきたすことになります。

与野党政治休戦のためにはなにをするべきか。「天下は一人の天下に非ず、天下は天下の天下なり」。私心を捨てることから始めなければなりません。

知事選挙、告示

神奈川県知事選挙がスタート。紆余曲折あって、現職の松沢知事は不出馬となりました。必死で応援したのは８年前。もう一期つとめてもよかったのでは、と思います。

そしてこれまたいろいろあったけれど、わが党は黒岩候補を推薦することとなりました。かつて報道２００１のキャスターをされていたころ、番組に出演したこともあり、旧知の間柄。候補者は「いのち」を前面に掲げての選挙戦。かつて救急救命士制度創設に尽力された実体験を演説でも披露。

ガソリンは足りないし、計画停電も行われている中での選挙戦。決め細やかな運動が必要です。

まずは命を助けること

被災地周辺はもちろん、東京においても水道水から放射性物質が検出される。雨が降った時から心配してました。加えて首都圏自治体では計画停電が続きます。今は春休みですが、年度がかわって新学期になった時に、果たして授業や学校生活が営めるのかどうか。夏休みを短くしても、春休みを伸ばすことを考えてはどうか。特に小学校。もちろん原発問題の今後次第ですが。

電力供給が回復しないと、経済活動にも大きな支障をきたすことになる。実際に今回の震災によって部品供給が滞り、国内だけではなく海外にもその影響が及びだしています。

まずは命を助けること。そして復旧、復興と同時に経済の立て直しも重要課題。やらなければならないことは余りにも多い。

黄川田さん、これからも一緒に頑張ろう

岩手三区選出の黄川田徹衆議院議員と久しぶりに邂逅。当選同期で自由党以来の同志。

今回の震災で、息子さんをなくされ、ご両親と奥様はいまだ行方不明という。なんと声をかけてよいものか。やりきれない。

財務金融委員会で同席した防災担当副大臣に、原発問題についての私見を述べる。真摯にお聞きいただいた。関係者に伝えていただけるとのこと。これからも意見具申を依頼される。

今日一日何をしていたのか思い出せないほど慌ただしい。でもまだまだこれからだ。