為替介入も行われ、日本銀行はゼロ金利政策を復活。にもかかわらず、円はじりじりと上がり、株価も一時は上向いたもののまた下がり、長期金利は低下(債券価格は上昇)。
先日、某大手証券会社幹部と懇談した際のこと、私が「それにしても株、上がりませんね」と聞いたところ、その方曰く「この6、7年間は、市場経済至上主義でしたが、経営者は『全部勝手にやりなさい』と言われているように感じているのです。先行きも不透明だし、設備投資に踏み切れない。おカネがないわけじゃないのだから、肩を押してあげる必要があります」とのことでした。
今の政府には、中長期の成長戦略はあるけれど、短期の景気対策が弱い。経済は循環しながら成長してゆくのだから、成長戦略にプラスして目先の景気対策がどうしても必要です。もちろん、その方向性はあわせる必要がある。以前から私が主張している加速度償却制度などの、制度改正によって、成長戦略につながる短期の投資を促すべきです。
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