内訟録ー細川護煕総理大臣日記(日本経済新聞出版社刊)を読んでいます。政治家の書いた本はあまり読まないのだけれど、この本はとてもおもしろい。自分自身の20代の記憶とオーバーラップするからでもありますが、細川元総理が教養にあふれ明確な目的意識を持った、傑出したリーダーであったことがよくわかる。
増減税一体にこだわる大蔵省との葛藤や、内部統制をとることができない社会党などを相手に、時分の理想を貫くべく努力をしている姿は、報道ベースで見る「無責任なお殿様」などとはほど遠いものです。
もうちょっと早く出版されていれば、鳩山政権にもいろいろな意味で影響を与えたかもしれないな、とも思いました。
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