中塚一宏の「いっこうで行こう！」

中国も日本と同じ

本日は中国政府商務部（経済産業省）を訪問。中国も昨年末からの世界金融危機の影響をかぶっているとのことでした。

商務部の話によれば、中国経済の外需依存は５０パーセントを越えているとのこと。そして内需をどのように増やすかが課題ということで、それは日本と同じ。しかし統計の取り方はいろいろですが、外需に５０パーセント以上依存しているというと、容易なことではないなと思います。

体感的には、１８年前からするとはるかに豊かになった中国。人口が多いだけに金持ちの数も半端ではありません。しかし全体的には発展途上国。外需への過度の依存がそれを物語っています。

毎年発表される高めの経済成長率も、高度成長しないと吸収しきれない社会のひずみが背景にあると感じました。

長城計画

今、北京にいます。 今から18年前の平成3年、駆け出しの議員秘書だった私は、当時派閥（経世会・竹下派）の行事だった長城計画に参加。その翌年からは、事務局として長城計画の運営にあたりました。 以来日本の政治は移り変りました。長城計画も自民党竹下派の主催から新生党、新進党、自由党、民主党と変わりましたが、常に小沢一郎氏と共にある。 

私も数えきれないほど訪中しましたが、今回は久しぶり。4年の浪人時代には足を運べなかったからですが、20年来の友人にも会います。 お互いいい歳になってますし、ポジション・ステータスも上がりました。 政治家・政党同士の交流も大切ですが、草の根交流はもっと大切。偶然に関わりあったような中国との仕事ですが、これからも大切にしてゆきます。
 

官僚答弁の禁止

国会は国権の最高機関。そしてその構成員であり、多数派に所属している議院が内閣をつくる。そしてその内閣が行政に責任を負う。そこに官僚の入り込む余地は本来ありません。

 例えば内閣法制局長官。憲法を解釈するのは、本来内閣ではない。裁判所の仕事です。もっとも日本には憲法裁判所がありませんが。

そして法律にはすべて「立法者の意思」というものがある。もちろん政府が憲法解釈してはいけないということではありませんが、それならそれで国会だって憲法解釈をしてよいはずだし、どちらかと言えば国会の憲法解釈が尊重されるべきです。

という訳で、やはり官僚答弁は必要ない。国民の代表たる政治家が議論をすれば良いだけのことです。

政党イノベーション

おかげさまこのブログも政権交代以来着実にアクセス数が伸びてます。特にマスコミ関係者の方がチェックしてくれているようで、ありがたいかぎり。与党になって書けない事が増えましたが、しっかり情報発信してまいります。
今日は都内でミニ講演。政府与党の一体化について、それから分権型陳情•要望についてです。地方組織の要望を党の政策に組み込む訳ですから、これは今までの政党のカタチを変えることになる。政治は政治家だけがやるものではない。国民主権とは国民が政治をやるということ。政党の姿も変わってゆかねばなりません。

分権型要望・陳情説明会

今日は国会も終わって、月初恒例の民主党神奈川県連常任幹事会。そして午後からは引き続き市内の市内のホテルに場所を変えて、分権型要望・陳情の説明会。

地方自治体の皆さんに対してと、各種団体の皆さんに対してと、二回にわたって行いました。意外だったのは、各種団体の皆さんにはたいへん好評だったということ。「大いに期待しています」との声をいただきました。

今までは官僚主導。できそうにもないことは、頼むことさえ許されない。しかし政治主導は、国民の代表が議論をして物事を決めてゆくこと。できるできないは常にありますが、できない場合でもなぜできないのかがきっちりと説明できる政治。それを目指してまいります。

来年度予算案とマニフェスト

予算は例年前年度のものを踏襲してつくる。来年度の予算は今年度の予算を踏まえてつくるわけです。

予算とは、歳出だけではなく、歳入も予算。今年の歳入予算が、当初の見通しから大幅に少なくなることがほぼ確定、つまり景気悪化によって税収が減ったからです。

お約束したマニフェストは嘘っぱちではありません。全部実現できることばかり。その一方で、発射台が低くなってしまったのだから、マニフェスト実現のハードルが高くなったということです。

できること、できないこと、やらなければならないこと。切り分けて国民の皆さんに説明しなけりゃなりません。

試練の予算編成

選挙の際に皆さんにお約束したマニフェスト。そのマニフェストは、「増税なし、借金なし」で実現することをお約束しました。

しかし、急激な景気の低迷で、「増税なし、借金なし」の前提たる歳入が揺らいでいます。今年の予算でさえ、当初の歳入見通しを大幅に下回るとのこと。つまり、昨年並みの税収があれば、「増税なし、借金なし」でできたことが、難しくなっているのです。

とりうる方策は３つ。足らない分を借金するか、より深くムダを削減するか、それともお約束したマニフェストを部分的に先送りするかー。

この３つのオプションを検討しないことにはいけない。新政権の予算編成の試練です。

初めてづくし

この国会は、鳩山内閣発足後初めての国会。初めて与党として本格的な審議に臨んだわけですが、戸惑うことも多かった。

さらに国会の審議の合間を縫って、来年度予算の作成もありました。これがとてもたいへんでした。マスコミの皆さんも政権交代後、取材の仕方も変わったので、断片情報が大きく報道され、それによって党内の会議に動揺が走るようなこともありました。

その国会も今日で終わり。これからは本格的に予算編成。この予算編成でこそ、総選挙でのお約束をしっかり果たすことになる。与党として初めての予算編成。頑張らねば。

「永田町・権力の興亡」その２

これまでの２０年間の自分自身の政治生活を振り返っても、政治というのはつくづく権力闘争だと思う。

権力闘争にもいろいろあって、選挙そのものが権力闘争だし、国会での与野党の攻防も権力闘争、そして政党内にも権力闘争はあります。

問題は、権力闘争が自己目的化していはいけないということ。権力を獲得するのは、良い政治をするため。良い政治とは国家国民のための政治であって、政治家のための政治ではありません。

政治は常に闘いです。これからもいろいろな意味で、そしていろいろな局面で権力闘争は続いてゆくに違いありません。番組は３部作からなっていますが、最終最後に歴代総理が「国民のため」と言うシーンが続きます。「国民のため」の権力闘争でありたいものです。

「永田町・権力の興亡」

ＮＨＫで現在再放送中の「永田町・権力の興亡」。

私が政治の世界に飛び込んだのが、いまから１９年前の平成２年。年が明ければ丸２０年になります。

東京佐川急便事件や、一連の政治改革論議、経世会分裂から総選挙、新生党結党。新進党、自由党、そして民主党。まさに私自身が歩んできた越し方そのもの。ほんとうにこの２０年間いろいろなことがあったなぁと、しみじみ思います。

このドキュメンタリーの主人公はまさに小沢一郎氏。自分自身、その近くにいることができて、貴重な経験ができたと思います。

番組を見ながら、「ここはちょっと違うんでは？」と思うところがないわけではないが、でもよくできていると思う。必見です。