中塚一宏の「いっこうで行こう！」

政治主導とは、税金のムダ遣いをなくすこと

八月のあの暑い選挙で皆さんにお約束したマニフェストの一丁目一番地は、「税金のムダ遣いをなくす」ということでした。

税金のムダ遣いをなくし、使い道を変えれば、これだけのことが出来る、というのがマニフェスト。だから借金してやることではない。借金してカネをバラまくなら、自民党政権と何も変わらない。

先週、小沢幹事長が「政治主導」と言ったのは、ムダをなくすこと以外にはありません。

政府におかれては、ムダ遣いストップを是非とも実現をしていただきたい。

タウンミーティングで皆さんからいただいた声

「なんと行ってもムダ遣い撲滅。それができないで借金してマニフェストを実行しても意味はない」

「こども手当の所得制限は当然。というよりもなぜ公約するときに所得制限すると言わなかったのか？」

「暫定税率はぜひ引き下げてほしい。それができるという公約だったではないか。」

「マニフェストが予定通り実行できない理由を明確にしてほしい。そうでないと初めから無理だったのではないかと思われても仕方がない」

「もっとムダ遣いに切り込めるはず。やり方が生ぬるい」

「所得制限額が2000万円と報道されているが、その根拠はなにか」

まだまだ多くのご意見をいただきました。皆さんのモヤモヤした感じは私と全く同じです。明日から予算編成作業も佳境に。ご意見を生かしながら仕事をします。

市井の声

今日は朝から挨拶回り。年末の挨拶ですが、行く先々でお聞きするのは「景気の悪化について」。

とある建具屋さんは、「年末に建前（上棟式のこと）が無い。そうすると年が明けても仕事が無い」。これは深刻です。同世代の塗装業の人からは「中塚さん、もう三ヶ月仕事がありません。ミニコミ紙に広告を出しても、レスポンスが無い。こんなことは初めてです！」。中には「マニフェストにこだわるよりも景気をなんとかしてくれ」というご意見も。それどころか「地震でもあれば仕事ができるのに」という建築関係の方もいらっしゃいました。

「国民の生活が第一」は景気経済が第一でもある。真摯に耳を傾けて、手をしっかり打ちます。

短観から見る経済政策の要点

金融は思ったより安定している。一方で需要がない。政府による賢明な支出、限られた財源の中でより効果的なおカネの使い方が必要です。

設備投資の落ち込みを解消するには、税制を使ってはどうか。設備投資促進税制。償却期間の短縮、即時消却制度。陳腐化した設備の除却損を税額控除するような仕組みが必要と思う。

さらに一番重要なのは雇用対策。昨年末のようなことはないと思いますが、特に若年層の雇用対策をしっかり行う必要がある。日銀短観から色々なことが分かります。

短観

当時に近づき、どんどんと日が短くなってます。朝も早朝はまだ真っ暗。

一昨日、日銀短観についてヒヤリング。景気の先行きが気になります。特に業況判断の数字はまだしも大企業の設備投資のマイナス幅が気にかかる。しかもいずれの数字も円が上昇する前のもの。

資金繰りや貸し出し態度判断は上向いているものの、雇用は非常に厳しい情勢。

金融面ではわりと楽だが、需要が不足している。その需要をどのようにエンカレッジしてゆくか。そして雇用対策。これが経済対策のキーポイントです。

本当に政治主導なのか？

本日、民主党としての予算・税制改正要望を政府に伝えるべく、小沢幹事長を先頭に総理官邸に行って参りました。

マスコミの頭取り後、小沢幹事長は「本当に政治主導なのか。民主党に対する期待が急速にしぼむ。心得てやって欲しい」と本人曰く「憎まれ口」。でも私も全く同感。

野党のころの気概を忘れず、約束したことを実行しなければなりません。

重点要望項目（PDFファイル）

ニコニコローンの問題点

日本の国の財政赤字は巨額だが、経常収支は慢性的に黒字だ。これは亭主が奥さんから借金しているようなもの。アメリカのように双子の赤字で、海外から借金しているわけではないから大丈夫ー。

その通りでもあるし、もっともらしい解説なので、そんなものかと思ってしまいがちですが、そこには落とし穴もある。

今日、私の選挙の総括責任者と懇談しましたが、その方は「そんな理屈で納得しているから日本の政治家はダメなんだ」というもの。借金は借金なんだから、どこから借りようと、借金しているということ自体にもっと危機感を持て、ということです。

ニコニコローン（家族・親族からの借金）だから、なんぼ借りても大丈夫というワケにはまいりません。高齢化・経済の成熟化に伴い、経常収支の黒字もどんどん縮小してゆくに違いないからです。

長城計画は私費参加です。

こういうことを私が言わなければいけないのもなんだかなぁと思いますが、長城計画は私費参加。私も私費で参加しました。

私費で参加したからとやかく言われる筋合いは無い、と言うつもりはありませんが、今日、自分の後援会支部の忘年会でも質問が出たので念のため。私費参加の議員交流、民間交流です。

その上でのご意見には真摯にお答えしたいと思いますが、高度情報化社会の昨今、なかなかすべての情報が伝わっているワケではないな、と改めて感じました。

長城計画を終えて

先ほど帰国しました。日本は暖かい。

 長城計画は、そもそも議員と民間の交流を組み合わせたひじょうにユニークなプロジェクト。そもそもはその草の根交流こそがメインでした。今でこそ政党間交流の側面もありますが、昔も今も、有志が自費で参加するという形式に変わりはありません。

だから政治課題を話し合うためのミッションではありません。同行記者さん達から「今回の長城計画の成果は？」などと聞かれますが、課題があってそれを解決するためのものではないのです。それは第一回から変わりません。

今も、昔も、これからも、日中間にはいろいろな問題、もめごとが起こるに違いありません。その時にお互いに言いたいことを言い合える関係となるためには、信頼関係を醸成することが何よりも必要。そのための長城計画です。

巨大な発展途上国

北京市発展には目を驚かされる。10年前は骨董品屋が主だった王府井（わんふーちん）はショッピングモールとなってます。高級品も本当に多い。この10年ほどで経済水準が急速に向上しているのがわかります。
一方で一歩裏道に入ると、昔ながらの街並。ほんの少ししか離れていないのに、その落差にも驚きます。高度成長時代の日本もこうだったのかも知れません。
巨大な発展途上国、中国。「発展途上国」が「巨大」であるということが今までにないポイント。過大評価する事なく、さりとて油断する事もなく、隣国として付き合ってゆかねばなりません。