幻想の政界再編

選挙前の政界再編はなかなか考えにくい。泥舟になった自民党を飛び出そうと考える議員はいるかも知れませんが、自民党を飛び出たとたんに解散総選挙になるでしょう。中選挙区時代ならいざ知らず、今は小選挙区制度。選挙区だって空いていない。自民党だって造反者のところには新人候補を立てるでしょう。

ましてや民主党から飛び出す議員・候補者なんてもういないでしょう。政権が射程距離に入っている政党から出る人なんかいません。良くも悪くも政党の求心力は、政権です。

本格的な政界再編が起こるとしたら、それは次の衆議院戦後、野党となった自民党の解体がきっかけです。次の選挙で自民党が負けて野党になれば、きっとバラバラになって自民党は消えてなくなるでしょう。自民党は「与党である」ことに存在意義のある政党。民主党のように「もともと野党」ではないのです。細川内閣の時でさえ、野党自民党からはボロボロと離党者が続出してました。野党になれば自民党は存在しません。