アメリカで金融安定化法が可決されても、株安の流れが止まらない。ドイツではとうとう、預金を全額保護する方針が政府により発表されました。ペイオフは行わないということです。日本でもここまで株価が下がると、金融機関の資産が目減りすることによって自己資本比率が低下し、再び貸し渋りが発生する危険性が高まっていると感じます。
アメリカ金融安定化法案は、70兆円以上を投じて金融機関の不良資産を買い取るスキームですが、買い取った資産が更に下落することによって発生する二次ロスの問題、不良資産売却によって毀損する資本・過小資本にどのように対応するか、その辺りのことが明確にならないと、金融不安を払拭することはできません。負の連鎖をくい止めるために、政策をパッケージで打ち出す必要がある。これがアメリカへのアドバイスです。
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