中塚一宏の「いっこうで行こう！」

やっぱりおかしい自民党総裁選挙

結局立候補者は５人。政策論争をするというが、同じ党の人間なのだから、本来政策にそんなに違いはないはず。その意味でやはり自民党は５５年体制を引きずっている古い政党だなとつくづく思います。
万年与党、万年野党の時代には、自民党の総裁選挙が疑似政権交代の役割を果たしていたわけで、同じ政党の中で好き勝手な主張をしていても許されたわけです。また中選挙区制度でもあったので、同じ党に所属していても、他との違いを主張することが必要でした。疑似政権交代によって「新しさ」を演出しているわけで、５５年体制下と全く変わっていません。
そして今一つは、候補者みんなが好き勝手なことを言っているけれど、参議院で与野党逆転しているのだから、各候補の主張がそのまま実現することはほとんどないということです。各候補が与野党逆転の参議院のもとで自らの政策を実行するための方策についてほとんど述べていない。やっぱりこの点もヘンです。

もう「無責任」とは言わせない

これまで民主党が政策を発表する度に、「財源を示せ」「無責任だ」と自民党は主張していましたが、その自民党では二人続けて首相が辞任。それも就任１年そこそこでです。
安倍氏、福田氏ともに無責任と言えばその通りですが、それより無責任なのはそういう総裁を選び続けている自民党そのもの。いままた「選挙の顔」のためだけに総裁選挙をやっているわけです。
加えて財源も示さず、規模も示さず、「定額減税」という言葉だけが先行している。八月末に自ら決めた経済対策を含んだ補正予算さえ、審議するかどうかも分からない。自民党の無責任さ、ここに極まれり。他党のことを「無責任」などと言っておれる立場ではないはずです。

「捲まず撓まず」

いまや自民党の方が風任せ。沢山の立候補予定者がいるようですが、総裁選挙をやらないと政策論争ができない政党というのもヘンなものです。
小沢代表は民主党代表に再選されました。「政党も政治家も良い政治をする為にある。良い政治とは国家国民の為の政治。政党・政治家の為の政治ではない」常々小沢一郎氏から聞かされてきた言葉です。そのためには選挙に勝たなければダメなのですが、それでも政党延命のためのパフォーマンスなどできないのが小沢・民主党流。捲まず撓まず改革に向けて邁進してゆきたいと思います。

「バラバラ」はどっち？

今日もミニ集会に、支援団体の会合にと走り回りました。
さて本日の会合で複数の方から言われたのは、「党首選挙をしない民主党のことをバラバラだと批判をするがおかしいのではないか。自民党の総裁選挙の前哨戦では、盛んに相手候補との違いを強調しているが、自民党の方がよっぽどバラバラ。民主党はもっとそのことを言った方が良い」というもの。
民主党が「バラバラ」でないと困る人が、政界・官界・マスコミ等に多いのでしょうね。選挙目当てで総裁選挙を実施する党と、選挙に備えて一丸となるべく努力している党と。国民の皆さんの選択に待ちたいと思います。

油断大敵

最近ブログのアクセス件数もうなぎ上り。関心の高さがうかがえます。
今日は藤沢市明治地区でタウンミーティングを二回開催しました。多くの方にご来場いただき感謝の言葉もありません。
皆さんご関心は衆議院の解散総選挙ですが、それに先立って行われている自民党総裁選挙によってテレビが占拠されてしまっていることにご心配を頂き、ご来場者の中には「したたかな自民党にしてやられないように」という意見がありました。
総裁選挙は誰が勝つか分かりませんが、首相が変わってご祝儀相場のうちに選挙が行われるであろうことは、想定の範囲内。さりとて油断することなく、「政権交代の意義」をしっかりとお伝えしてゆきたいと思います。

チキチキマシン猛レース？

色々な人が立候補表明をしている自民党総裁選挙。誰が立候補して誰が勝つことやら。なんてことを考えていたら「チキチキマシン猛レース」のテーマ曲が浮かんできました。若い方でチキチキマシン猛レースをご存じない方は、検索をかけてみてください。
さて「政治空白」とはまさにこのこと。自民党の人たちは、解散総選挙を求める声に対して「政治空白」はつくれない、としていましたが、国民に判断を求める選挙が政治空白だなんてとんでもない話です。自分たちの総裁選挙で大騒ぎし内政外交を停滞させることについては知らん顔。ちょっとおかしいんじゃないでしょうか。

予想的中

本日は、後援会村岡支部主催の日帰りバス旅行。後援会として初めての企画でしたが私自身も日帰りバス旅行は初めて。参加者相互の親睦を深めることができました。ご参加いただいた多くの皆さんに心より厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
さてそのバス旅行でも話題の中心は政局。自民党総裁選挙の行方と解散総選挙の時期に集中でした。自民党起死回生の切り札としての首相辞任と総裁選挙なのですから、注目が集まるのは当たり前ですが、動向はやはり要注意です。
私の予想通りだったのは与謝野氏の出馬。与謝野氏は霞ヶ関に人気（？）があるので、立候補するのではないかなと思ってましたがその通りになりました。

政局雑感

日本の総理大臣は、思ったよりも強い権限をもっており、その気になれば凄まじいリーダーシップを発揮することが出来る。
閣僚を任意に罷免することも出来るし、衆議院議員全員のクビをとばすことも出来る。与党の多数の上に乗っていれば、ほとんどオールマイティーです。
だから日本の総理大臣は自ら「辞める」と言わない限り、辞めることは無いし、辞めさせることも出来ません。福田総理は記者会見で、辞任を民主党のせいにしていたようだけれども、辞めざるを得なくなったのは、ようするに多数党の中の党内事情以外に原因はありません。総裁選挙もその辺りの党内事情によって動いてゆくことでしょう。

「背水の陣内閣」と「三分の二の罪」

「背水の陣内閣」として出発した福田政権でしたが、一年で総辞職。背水の陣が敗れたのだから、次は何内閣になるのでしょうか。

参議院での与野党逆転状況があるのだから、かつてのようになんでも政府案トコロテン・与党の思い通りにはなりません。そんなの分りきっていたことなわけで「民主党が話を聞いてくれなかった」というけれど、政権を維持したいなら「民主党の言うことをもっと聞けばよかった」となるはず。

そこらあたりは、なまじっか衆議院で三分の二あるからよけいたちが悪い。自民党の人たちも、そこが分らないと、誰がなっても同じ結果になるのですが・・・

福田総理、辞任

夜の会合を終えて帰宅途中に携帯電話がワンワン鳴り出し、その中身は福田総理が記者会見をするということ。さてその中身が分らない。辞任か、解散か・・・・

辞任なんだそうです。自民党にとっては「魔の９月」ですか。福田総理の記者会見の中身は、安倍前総理の記者会見とほとんど同じ内容。やはり自民党の方々は、参議院での与野党逆転の意味が分っていらっしゃらない。そのことが分らない以上、どなたがおやりになっても同じこと。しかし、お疲れ様でした。

政局激動です。