そもそもは老人医療制度の切り出しでできるはずであった介護保険制度。介護保険ができれば、健康保険料も安くなるというのが厚生省(当時)の説明でした。ところが介護保険ができても、健康保険料は下がりません。
介護保険制度が発足する時には、「介護の社会化」ということが言われました。つまり、介護は家庭でやるものではない、社会全体で支えるものであるということが言われたわけです。もちろんそのことについて賛否は未だにあります。年老いた親御さんの面倒を見るのは家庭だと主張される方が多いのも事実です。
小規模多機能制度などは、介護保険設立当初の目的とは明らかに違う。理念より哲学より、財政事情が優先している現状は、本当にやるせないと思うのです。
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