お互いに利害が一致しにくい状況の中にあっての首脳会談。ブッシュ政権は北朝鮮問題を早く片付けて、中東特にイラン対策をやりたいのでしょうが、福田政権の課題は北朝鮮問題による拉致問題。またブッシュ政権は牛肉輸入基準の緩和を求めていますが、国内で食品に関する信頼が揺らぐ事件が相次いでいる中、これも難しいことです。テロ特措法についても、ブッシュ政権の思い通りになるような政治状況ではありません。
同盟国であってもお互いの利害が常に一致することなどあり得ませんが、どうも両国政府が本当の信頼関係に基づいて話をしているようには思えません。
テロ特措法を延長しないと日米関係が悪化する、と主張する人もいますが、その割には現状でさえアメリカは日本の拉致問題に冷たい。お互いに言いたいことも言えないようでは信頼関係は生まれないと思いますが。
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