防衛省の前事務次官の証人喚問が決まりました。やはり与野党逆転の参議院が政治に緊張感をもたらしたせいもあり、わりとすんなりと決まったな、という印象です。前事務次官の防衛省出入り業者との癒着については、自衛隊員倫理法や自衛隊員倫理規定に基づいて、懲戒処分などが下されることでしょうから、実態解明が必要です。
さて、前事務次官の接待疑惑の陰に隠れているのですが、海上自衛隊補給艦の給油量訂正を巡る隠ぺい問題の方がはるかに問題が大きいと思う。給油量はまさに自衛隊が行っている海上阻止行動の任務そのものにかかわること。海外で行動する自衛隊に関する正しい情報が、野党はもちろんのこと与党にも伝わっていない。シビリアンコントロールができていないということ。
出先の軍隊の行動を把握できず、既成事実を積み上げて、「やめるわけにはいかない」。これではかつての関東軍と変わらない。「いつか来た道」に逆戻りしそうな気さえします。
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