同時多発テロの世界に与えた影響はとても大きなものがありました。当時はロシアも中国もアメリカのアフガニスタン攻撃を容認、ロシア、中国各々チェチェンや新彊ウイグル自治区などで、イスラム原理主義との紛争を抱えていたという事情もあってのことだと思います。中央アジアのキルギスやウズベキスタンに米軍基地がおかれ、アフガニスタンやイラク攻撃の拠点として活用されたのですが、その米軍基地も、現在ではウズベキスタンについては撤退。キルギスについては、アメリカの負担する基地使用料を値上げすることで合意しています。
もちろん、それぞれの国の思惑があってのことですが、同時多発テロから6年たって、事態は変わってきているのです。日本は、国内において米軍基地を提供し、その使用料も負担しています。それが日米安全保障条約における日本の義務だからですが、在日米軍の基地が無ければ、米軍はアフガニスタンやイラクで活動できないわけで、アメリカにとって日米安保条約は大いに役立っているはずです。
日本は日米関係における義務はキチンと果たしているわけで、それ以上の取り組みを必要とするならば、明確な理由がなければなりません。その理由とは何なのか、もう一度今までの米軍支援の実績も踏まえ、冷静に検討するべきときなのです。
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