自衛隊は日本の国を守るためにある。当然のことです。集団的自衛権行使にしても、それは日本に直接の侵略があった場合に、米軍との共同作戦において行使できるものであって、自衛隊が海外にまで出かけてゆく根拠には到底なりません。集団的自衛権を行使して、世界中どこでも自衛隊を派遣するというのは、日本の外交の大転換であって、政権として国民に信を問わねばならない大きな課題です。
もちろん、国際連合による決議があった場合には、加盟国としてその義務を果たさねばなりません。その場合は、日本国の主権を離れた形で、人や機材を提供するのが望ましいと思います。
「テロとの戦い」もまもなく6年。いまだにアルカイーダは壊滅せず、ビン・ラーデンも捕まらないまま。テロを世界に拡散させてしまったとの指摘もあります。アメリカ主導の「テロとの戦い」が有効であったかどうかの検証も必要です。
いずれにしても、「テロとの戦い」であれなんであれ、わが国としては、自衛隊が海外に出てゆくことの意味、自衛権を海外で行使することの意味を、改めて考える必要があると感じます。
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