そもそも憲法とは、国家権力に制限をかけるためのもの。法治国家として、法の支配を徹底するためには、最高法規としての憲法が必要です。逆説的には近代国家の権力とは、それほどまでに恐ろしいものであるということ。どの政党が政権を握ろうとも、必ず守らなければならないのが憲法です。
その意味において、日本国憲法の三大基本理念である、「基本的人権の尊重」「国民主権」「平和主義」は、たいへんすばらしい。国民の自由を保障するのが憲法であり、最近ややもすると、国民の義務ばかりを強化しようとする動きがあるのは、残念なことです。
三大基本理念には、なんとなく優先順位というのがあって、何よりも大切なのが「基本的人権の尊重」。国民主権のために人権がおろそかになってはならないし、平和のために人権がおろそかになってもいけません。
いずれにしても、この三大基本理念を継承発展させてゆかねばなりません。
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