報道によると、アメリカのミドルベリー大学が、試験の答案やレポートにインターネット上の百科事典である「ウィキペディア」を引用することを認めない措置を1月に決めたそうです。
学期末テストでの誤答が、似通ったものが多かったことからとられた措置のようですが、たしかに学術論文に引用するには、やはりそれなりに認知された権威のあるものでなければならいはず。
しかし禁止措置の是非は別にして、インターネット上の情報というのは、一極化する傾向があるのだなあと実感しました。インターネットの一番のアドバンテージはその検索の容易さにあると思います。欲しい情報にいかに早くたどり着くか、情報とは欲しい情報がどこにあるのかということこそ情報だからです。私もウィキペディアを閲覧することがありますが、確かに大変便利です。
簡単に情報にたどり着けるのは良いのですが、問題はその情報の真偽です。短絡的に決め付ける、鵜呑みにするのはとても危険。メディアリテラシーとは、情報の取捨選択能力のことで、便利になればなるほど必要になる能力です。
テレビ番組の捏造が問題になりますが、インターネットも同じこと。書いてあることが正しいと単純に信じ込むことはとても危うい。便利であればあるほど、「風説の流布」も簡単にできてしまう可能性があるからです。
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