厚生労働相の発言が物議をかもしていますが、私は別の視点で一言。
結局、今回の「産む機械」発言の背景には、人口動態のことしか頭にないからなのでしょうけれども、「産む」こともさることながら「育てる」ということについて、まったく配慮がないということです。
昨今の児童虐待のニュースなどを見るにつけ聞くにつけ、子育ての困難さが思われます。もちろん親の未熟さゆえもありますが、子育てにかかる労力やコストについて、まったく考慮がなされていない。私も6歳と3歳の子供がいますが、子育てのたいへんさを実感することばかりだし、その点では妻にはまったく頭が上がりません。ただ単に産まれて人口が増えて、メデタシメデタシではないはず。
子育て環境への配慮は色々な課題があります。親の資質の問題、経済的な問題などなど。それらへの配慮なくして、単に人口が増えればいいという発想から、「産む機械」という発想になっていたとしたらそれこそ政治家としての資質の問題です。
「産む」ことと「育てる」ことをセットで考えなければ少子化対策にはなりようがありません。
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