保険料を引き下げることの経済・社会への影響は計り知れません。
社会保険料は労使折半で支払っており、働く人の保険料が増えると、会社が負担する保険料も増えることになります。これが昨今問題になっている派遣・パート労働者増加の一因です。社会保険料は、支払い給与に対して賦課されるため、企業の赤字・黒字には関係なく支払わなければならなくなります。企業が社会保険料の負担を嫌って、正規雇用を削減し、派遣・パートに切り替えているからです。
現在、社会保険料の支払い総額は、給与の約10パーセント。年金保険料は15年間連続で引き上がることが決まっていますが、このままではますます正規雇用が削減され、雇用の場自体が失われることになるでしょう。事業所の海外移転も進んでゆくに違いありません。格差の拡大にもつながります。
社会保険料を引き下げることが、正規雇用の確保にもつながるわけで、これも年金保険料徴収方法変更の利点の一つです。
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