一見政治主導のように見える小泉政治でしたが、結果として借金は増え、負担ばかりが国民に押し付けられてしまっている。その一方で、官製談合や社会保険庁に代表されるようなムダ遣いについては無くなっていません。
これこそが官僚任せの政治だからです。道路公団の民営化は、経営形態自体は民営化になっても、基本計画どおりの高速道路をつくることになっていますし、地域分割をしたために、天下り先も増えています。郵政にしても同様で、民業圧迫の構図は変わっていないし、官選経営者を通じての官僚支配は今後も続いてゆくことでしょう。総務省所管の郵貯・簡保のカネが、財務省・金融庁の所管に変わるに過ぎません。
時代に合わない制度仕組みを時代に合うように変えることこそ構造改革のはず。そして制度仕組みは官僚機構そのものです。その官僚機構にメスを入れる第一歩が政権交代に他なりません。
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