自民党総裁選挙雑感

自民党総裁選挙、谷垣財務相は、財政通らしく税制や金融に関する政策を提言しています。谷垣氏とは予算委員会や財務金融委員会において意見を闘わせた仲であり、確かに一見識をもった政治家ではあります。

しかしながら、どうしても違和感がつきまといます。「ふるさと共同税」や「寄付金控除金額の引き下げ」はては「地域通貨」まで。個別の政策だけを見るとたいへん斬新ですが、小泉内閣の財務大臣という立場で主張をすることに、違和感を持つのです。

谷垣氏が、真剣に実現を願うなら、国会に提出できたかもしれない政策。とくに寄付金控除限度額の引き下げ等ＮＰＯ関連の税制改正については、民主党として提案してきたものでもあるからです。

安倍氏は小泉政治を継承するのでしょうから、特段意見がないのも理解できますが、谷垣氏の場合、財務大臣を辞してから総裁選挙にチャレンジするのがスジではないか、そう感じます。