地球の反対側で起こっていることについて、どうも日本人は疎くなりがちですが、イラク情勢は米軍の司令官が「内戦化に至る可能性がある」と述べるまでになっているようです。
日本の陸上自衛隊は、復興支援を終えたとして撤収したわけですが、復興支援を終えたということと、米軍司令官の発言は、全然しっくり来ません。「危なくなってきたから撤収した」というほうが、つじつまが合うような気もします。
武力によってフセイン政権は倒せたものの、その後の政治体制はやはり武力によってはつくれないということなのでしょう。フセイン政権排除を優先するあまり、国際協調を軽んじたアメリカですが、戦後の新政権樹立とイラク安定という視点からすると、国際協調路線を軽んじたことが、影響しているように思えてなりません。
いずれにしても13万人の駐留軍を維持してゆかねばならないアメリカ。戦闘に勝つのとは勝手が違うようです。
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